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安倍総理の華麗なる"国際的"お友達4

(報告:常岡千恵子)


で、アジア専門家のマイケルは、韓国にどんなこと言ってるのかしら?

。。。。。。。。。。。。。

『コリア・タイムズ』(韓国)                   2006年5月3日付
           −米国は北朝鮮を侵略するつもりはない:米専門家
  


  元国家安全保障会議アジア上級部長だったマイケル・グリーン氏は、ワ
シントンのブルッキングス研究所とソウルのセジョン研究所共催の、ソウ
ル・ワシントン・フォーラムで、「ブッシュ政権が北朝鮮を攻撃するつも
りだという証拠はまったくない」と述べた。

  彼は、韓国と米国の同盟は、いくらかの誤解にもかかわらず、国益とい
う観点から、明るい未来を擁している、と語った。
  だが、同盟国同士で乗り越えなければならない「多くの緊張」がある、と
も付け加えた。

     * * *

  グリーン氏は、韓国国民が抱く、米国による北朝鮮核施設への軍事攻撃
への執拗な恐れを引き合いに出し、1990年代初めの最初の核危機に端
を発する「神話」だと付け加えた。

  前のクリントン政権下で、米国は北朝鮮の各施設への局部攻撃を検討し
た。
  この計画は、カーター元大統領がピョンヤンを訪れ、当時の指導者キム
イルソンに面会した際に、棚上げにされた。

  グリーン氏はワシントンのフォーラムで、「それは、もし今度、外交が
失敗したら、米国が同じように北朝鮮に取り組まないとしたら、という仮
定の話であって、その結果は外交の失敗ということになる」とワシントン
のフォーラムで語った。
  「イラクが前例ということになってしまう」。

  彼は、クリントン政権は北朝鮮に対する軍事計画を立てたかもしれない
が、それが計画実行の準備ができていることを意味しない、と付け加えた。

。。。。。。。。。。。。。

  まぁ、日本の外では、ずいぶんハト派なのね、マイケル!!
  北朝鮮のミサイルテストの2ヵ月前にこんなこと言ってたなんて……
  どうりで、韓国は騒がなかったわけね。

  そして、5月12日には、ニューヨークで、こんなことも言ってる! 


2006年5月13日付『読売新聞』夕刊2面

   これって、2ヵ月後に『ニューヨーク・タイムズ』に話したことと同じ
ようなことよね。

  ま、まさか、マイケル、あなた、会場がニューヨークで、聴衆の中に母
国の人もいるから、穏健なこと言ってるの?

 ひょっとして、日本人以外の前ではハト派で、『産経新聞』の前では、
イケイケになっちゃうワケ?

  日本の新聞が日本語で書いてあるから、母国の人にバレないと思って、
いいかげんなこと言ってんじゃないでしょうねっ!!

  で、マイケル、あなた、2006年5月14日に台湾に行ったでしょ?
  その前に、米紙のインタビュー受けたわよね……?

。。。。。。。。。。。。。

『ワシントン・ポスト』(米)                 2006年5月2日付
       −台湾の指導者が短期滞在を中止;
           米国がチェンのラテンアメリカ訪問途上の一泊滞在を拒否
		  



  12月まで国家安全保障会議でアジア情勢を担当し、現在ジョージタウ
ン大学と戦略国際問題研究所に在籍するマイケル・J・グリーン氏は、「私
の推測では、(米)政権が(台湾の指導者の)通過に対する許容レベルが
下がった」と語る。

  グリーン氏は、国家統一委員会を終止することにしたチェン氏の決断が、
この島の2300万人の独立を追求するために、この台湾総統が次に何を
するだろうかという、新たな懸念を誘ったと指摘した。

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  で、台湾で何を言ったかといえば……

。。。。。。。。。。。。。

『ザ・チャイナ・ポスト』(台湾)             2006年5月17日付
          −アンカレッジの提示は、チェンの政策に関係している
		  
	

  グリーン氏は、「台湾が独立を強く推進したり、現状の法律的変更を推
し進めるほどになれば、台湾の戦略的地位を弱めることになる…米国をそ
の問題に集中させることになるからだ」と語った。

  彼は、その代わり、台湾は民主的システムを利用して、ヨーロッパやオ
ーストラリア、日本などの民主主義国家と共通の絆をつくることで、戦略
的地位を高めることができる、と述べた。

  グリーン氏は、台湾は、たとえば、立法府の主権に関する憲法改正に対
してじゅうぶんな支持がないなど、事実上の独立の準備が整っていないと
考える、と述べた。

  彼は、台湾の政治が分裂しすぎて、一部の政治家の親独立的レトリック
が他国に誤解されるシグナルを発するかもしれない、との懸念を述べた。

  グリーン氏は、与野党に争いと分裂を終わらせるよう迫り、そうすれば
台湾の団結と民主主義を強化するだろうと述べた。

  彼はまた、立法府が、当初6100万台湾ドルとされた米国との兵器取
引を、一刻も早く通過させるよう迫った。

  「意図したものかどうかはともかく、台湾は民主主義を重視しすぎて、
できるだけ多くの米国人を犠牲にして自国を守るつもりで、自らの防衛に
カネをかけるつもりはない、というシグナルを発している」と語った。

。。。。。。。。。。。。。

  ナニ?  独立するなと言っときながら、米国から兵器買え、ってか!!
  マ、マ、マ、マイケル、あなたは"死の商人"?!

  もしかして、日本でもイケイケドンドン言って、ミサイル防衛かなんか
で一儲けしてんでしょ?

  それに、与野党が争うのは、民主主義のお手本の米国では、あたりまえ
のことなんじゃない?!

 で、同じく2006年5月に訪米した、オーストラリアのハワード首相
については……

。。。。。。。。。。。。。

『オーストラリアン・ファイナンシャル・リヴュー』(オーストラリア)
                                           2006年5月12日付
          −中国 − 友情のテスト
		   


  ブッシュ氏の国家安全保障会議の元上級顧問の一人で、現在、戦略国際
問題研究所に在籍するマイケル・グリーン氏は、アジア太平洋地域の変動
の時の米国の思考形成の助けとして、ハワード政権下のオーストラリアが
"重大な役割"を負っているとする。

  グリーン氏は、「ハワード氏ほど米国の思考に影響を与える機会を持っ
た外国の指導者は、少ない」と述べた。
  「われわれはオーストラリアを、必要なときに頼りになる友人であり、
地域の新しい構造について、真剣に意見を聞かなければならない友人だと
考える」。

。。。。。。。。。。。。。

 んまーっ、マイケル、あなたって、誰にでも調子のいいこと言ってんの
ね!!

  それで、マイケルのマブダチの安倍総理評はといえば……
  

2006年9月23日付『朝日新聞』朝刊1面 

  ああ、疑ってごめんなさい、マイケルぅ。
  やっぱり、あなたは日本の守護神!!

  ところで、安倍総理が関係強化を狙ってるオーストラリアって、東京裁
判でも最も天皇の戦争責任追及に積極的だった国のひとつで、歴史的に厳
しい対日観を持ってるんだけど、マイケルぅ、知ってる?

  オーストラリアの厳しい対日観と麻生外相↓
 >>小泉ニッポン!"極秘オーストラリア攻防戦"劇場


  麻生外相を留任させちゃった安倍総理は、本気でオーストラリアとの関
係を強化する気があるのかしら……

  で、気になるオーストラリアで、マイケルは安倍総理について、何て言
ってたの?

。。。。。。。。。。。。。

『ジ・エイジ』(オーストラリア)            2006年9月16日付
           −過去と現在の将軍



  同時に、中国と韓国との関係は白熱状態に入り、日本のナショナリスト
的潮流を懸念する米国は、警戒している。

  米軍基地は、地元の抗議を無視したまま、大きな経費をかけた再編を待
ち受けており、ミサイル防衛も計画している。

  12月に、ホワイトハウスのアジア政策を担当していたマイケル・グリ
ーン氏は、「今、米国は初めて、日本政府と中国政府の競争が増すなかで、
日本の同盟国としてどのような姿勢で臨むかについて、決断しなければ
ならない」と語った。

  『東京インサイドライン』の歳川氏によれば、グリーン氏は、靖国神社
参拝についての「大きな懸念」を安倍氏に伝えているという。

  彼(注:歳川氏)は、グリーン氏は安倍氏の"師"であると語り、(安
倍氏を)"リアリスト"の"プラグマティスト"と呼ぶ。

。。。。。。。。。。。。。

 ンもーッ!! マイケルぅぅぅぅぅッ!!!  
  罰として、24時間バグパイプ吹いてなさい!!

  あっちこっち行って、矛盾することしゃべって、結局、前の『朝日新聞』
でアナタが言ってる「次の手、さらにその先も読む棋士のようだ」ってのは、
安倍総理をコマのひとつとして動かしてる、自分のことのつもりじゃない
の?!
  いい気になって、ナルシーしてんじゃないわよ!!!

  安倍総理も安倍総理、「毅然として」な〜んて言っときながら、ミャンマ
ーもイランも、お得意の靖国神社参拝も皇国史観も、ぜ〜んぶ、マイケル
の言いなり?!!

  マイケルッ! アナタは"日本の守護神"どころか、日本のメディアを
弄ぶ、"闇将軍"or"寄生虫"?


  ったく、どーしてこんなことになっちゃうの?

 あっ、手がかりになりそうな記事を、見〜つけた!!
  安倍総理が尊敬する、サッチャーさんについての古〜い記事なんだけど、
その要旨をご紹介するわねッ!

。。。。。。。。。。。。。

『ザ・タイムズ』(英)                     1991年6月4日付
          −マドンナが場所を空け、サッチャーが東京を占拠
		  


  日本では常に、ブロンドのカバーガールで、雑誌が売れる。
  マドンナやウェールズ妃も、(日本の雑誌の)表紙を飾ったが、来月、
『バート』の表紙に登場するのは、日本で最も崇められている"ブロンド
美人"ことマーガレット・サッチャーである。

  この4月、サッチャー氏は、2時間半、ウェスト・エンドのホテルのス
ウィートルームで、日本のジャーナリストの大御所、落合信彦氏のインタ
ビューを受けた。

  落合氏は、「彼女は私がインタビューした人の中でも、最も素晴らしい
一人だ」と感激した。

  だが、インタビューのギャラについて、多少の疑惑がある。
  『バート』が、サッチャー氏に10万ドル支払ったというのだ。

  1989年に、ロナルド・レーガン氏が8日間来日したとき、フジサン
ケイグループが、1200万ドル支払ったと報じられた。
  ワシントンの反日貿易ロビイストたちは、「裏切り」と叫びださんばかり
であった。

。。。。。。。。。。。。。

『ザ・タイムズ』(英)                       1991年8月23日付
          −魅了された日本が、サッチャーに感極まる
		  


  最近、マーガレット・サッチャーを歓迎する会が、日本中にできている
ようだ。

  ジャーナリストの落合信彦氏が、『バート』でサッチャー氏を、現在生
存する人間の中で最も素晴らしい人の一人だと賞賛し、本日、別の独占イ
ンタビューで、植山周一郎氏が「素晴らしく優しくエレガントな美しさ…
67歳という年齢よりずっと若く見える」(彼女は65歳)と、心酔した。

  このインタビューは、来月に迫ったサッチャー氏の訪日に先駆けるもの
で、彼女は(来日の)スポンサーのNTTの得意客に公演を行ったり、彼
らと会談したりして、日本の経済人にサッチャリズムの美徳を思い出させ
る予定だ。

  かつての鉄の女が、ハリウッドの美人スター並みの大歓迎を受けること
は間違いない。

  サッチャー氏自身も、日本カードを巧みにプレイしている。

  彼女の『サピオ』読者宛のメッセージは、「日本は素晴らしい国です。
その経済力が日本を大国にし、日本は世界で最も資本主義が敷こうした例
です。しかしながら、悲しいことに、英国には、日本を経済帝国主義に駆
られた国だと批判する風潮があります。そこで……」と続き、おそらく植
山氏に温かく優しい微笑みを見せながら、「日本がもっと英国に投資し、
雇用を創出すれば、すべての反感は必ず消えるでしょう」と続けた。

。。。。。。。。。。。。。

  安倍総理が尊敬するサッチャーさんは、なんか、マイケルみたい……。
  (ところで安倍総理、サッチャーさんを見習って、ぜひ発音矯正を!)

  ひょっとして、現役を退いた海外の要人って、リッチな日本でリップサ
ービスして儲けるのが慣習?!

  インドでリップサービスに励む、キッシンジャー元米国務長官↓
 >><番外編>米政府の自衛隊サマワ派遣延長工作


  とくに公職を退いた元要人は、何の公的責任も負ってないし、ましてや
日本のメディアが相手だと、発言が日本語で公表されるから、母国の人に
見つかりにくいしねぇ。

  そー言えば、マイケルも、政権離脱したときから日本のメディアへの露
出が急増し、日本の新聞社のシンポジウムにも、年に何度も招かれてるわ
よね。
  欧米で、メディアがシンポジウムを主催したなんて話は、あんまり聞か
ないけど、日本のメディアは、とても熱心ですもんね〜。

  日本のメディアに登場するマイケルぅと、海外メディアに登場するマイ
ケルの発言がくい違っちゃう理由は、このへんにあるのかしら……

  逆に、新聞社主催のシンポジウムが報道内容に影響を与えることだって、
あるのかもしれない。

  シンポジウムのせいで、記事が小さくなった疑いがある『日経新聞』↓
 >>大手英米メディアの自衛隊報道
      <番外編、米ミサイル防衛迎撃実験失敗報道 2>
 >>  <番外編、米ミサイル防衛迎撃実験失敗報道 3>


  とにかく、日本は今でも超おカネ持ちだし、いろいろタカられることも
多いみたい。

  イラク人に翻弄され高値で土地を借りたサマワの自衛隊↓
 >>大手英米紙のサマワ自衛隊報道 1



 でも、確かにカネ目当てで日本に近寄ってくる外国人は多そうだけど、
日本との関わりが深い外国人要人が全部そう、ってワケじゃないことも、
はっきりさせとく必要があるわね。

 たとえば、2004年に日本政府から旭日重光章を受章した、親日家の
ジェラルド・カーティス教授は、2006年2月に国際的な英紙に、辛口
の寄稿を行った。

 カーティス教授の英紙への辛口寄稿↓
 >>小泉ニッポン!"東アジア一人ぼっち"劇場 18 


2006年5月20日付『朝日新聞』朝刊15面


 そして2006年5月、『朝日新聞』にも、言葉遣いこそ日本人向けに
マイルドに調整してあるものの、同じ主張を寄稿した。

 たとえ母国の人が読まないような日本語のメディアでだって、きち〜ん
と筋を通す外国人もいるんだから。


 結局、こういうのって、本人の"品格"の問題なのよね〜〜〜
 (だからマイケルぅは、"教授"になれないのかしら・・・)


 お坊ちゃん育ちでお人よしと伝えられる安倍総理、お友達の"品格"を
"しっかりと"見定めながら、おつきあいしてますかぁ〜〜?


続く