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主演は庶民的な民間人女性だが、舞台はエリート裁判官の人生とその周辺であ
る。日本では裁判官と検察は一体化している最高権力機関といわれている。最高
権力機関のエリートたちは決して楽してふんぞり返った生活してるわけではな
く、庶民よりも激務で、自分よりさらに上の権力に怯えていて思想の自由も奪わ
れている。その権力最高峰の職場の日常や裏側を知るには、ドキュメントや内部
告発だけに頼るより、このような映画のほうが良いかもしれない。 |
編集作業に約1年かけた作品でありテンポ感もなかなか良い。しかもその1年 の歳月のおかげで、劇場公開(2014年3月8日)が、特定秘密保護法施行と 微妙にバッティングしそうなのがラッキーだ。特定秘密保護法で、映画内のかな りの部分が、黒塗りになったり、音声「ピー」になったりすればするほど価値は 高くなることでしょう。いや、そんなことしたら、特定秘密保護法が、国防のた めのものではなく、国内権力機関にとって不都合な真実を隠蔽するためのものと バレバレだから、エリート官僚はそんな墓穴堀りしてくれないっか。そういう点 においては、日本の官僚は優秀だから。そして、この映画とは関係ないが、もう 1つの官僚の優秀さもお忘れないように、下々の国民諸君。 |
2013年12月13日の試写会にて。
ドアの前に立つのが高橋玄監督。
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