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ビンラディンを追って、アフガンの山岳を探索した米特殊部隊員 の胸には、何が去来しただろう? ヒョロ長く迫力のないジャミラ は、心なしかビンラディンのようでもある。最前線で戦った彼らは、 決してメディアで報じられることのないものを目にしたり、経験し たに違いない。しかし、任務は絶対である。彼らも、イデのように 揺らぐことがあっただろうか? それとも、あくまでも冷静に任務 を遂行したのだろうか? |
夜が明け、再び姿を現したジャミラが、火を吐きながら山村を襲 う。たまりかねたイデは、「ジャミラ、てめえ、人間らしい心はも うなくなっちまったのかよう!」と絶叫する。その瞬間、ジャミラ の目は燃え上がる民家に釘付けになった。そう、ジャミラは人間な のだ。人間だからこそ、復讐に燃えるのだ。 |
国際平和会議場に歩を進めたジャミラは、会場前に並ぶ万国旗を なぎ倒した。と、そこへ、戦闘機のようにジェット音を響かせなが ら飛来したウルトラマンが、ジャミラに体当たり!皮肉なことに、 水のない環境に適応したジャミラは、水に弱かった。ウルトラマン は、ジャミラめがけて、手から水を発射する。激流を浴びて、のた うち回るジャミラ。泥水にまみれ、断末魔の声を上げながら、万国 旗を次々とぬかるみにたたきつける。が、ついに力尽き、精一杯伸 ばした手が小刻みに震えて、ガクリと大地に沈んだ。彼が最期の力 を振り絞ってつかもうとしたもの……それは、辛うじて汚泥の洗礼 を免れた、星条旗であった! |
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