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中心部の古釜布(ユジノ・クリリスク)のムネオハウスにチェックインしたあと、 53km離れた島の南端の泊(ゴロブニノ)へ、 全く舗装されていないジャリ道をトヨタの中古セダンで向かった。 「あれが日本だよ」 ミルコ・クロコップ似のガイド兼ドライバーの国境警備隊員が何気なく言う。 古釜布から40kmほどの地点。 見えたのは野付半島だった。 ためしに携帯電話で日本にかけてみた。バッチリつながった。しかも安定している。 ま、ここは日本だからドコモの人がこっそりアンテナ立てにきたのかもね(笑) 泊(ゴロブニノ)から野付半島まではたった17km。だがここはロシアからすると果ての果て。 廃村寸前だった。 一方ここは拿捕船の墓場でもあった。 島は海産物の宝庫。オレが記念写真を撮っているとミルコ氏、海からホタテをとって食べされてくれた。 イクラはパンの上に目いっぱい載せて食べた。 知床に向かって砲身が向いていた。 「またクナシリにいらっしゃいねー」 (西牟田 靖) |
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