東長崎外(国内)北方領土

西牟田靖の北方領土紀行3



国後島に到着したのは25日深夜。上陸したのは夜が明けた26日午前10時半。出発から約43時間のことだった。


上陸はムネオが贈った艀(はしけ)希望丸。


煙突は日の丸。作ったのは根室造船だって。押し付けがましいなあ。なんだか。
まあでもこうして島民の役に立ってるならいいか。


桟橋もムネオマネーによるものだ。


上陸し、今日泊まる宿へ。そしたらなんとビザなし渡航でしか使わないはずの友好の家があてがわれた。
あのムネオハウスだ。でもユリアちゃんはホテルへ。嫌われたかあ?(涙)


泊まってるのはオレだけだった。年間ほとんど遊ばしているのだという。
ま、税金で作ったんだから、泊まってもいいよね。


中はまるっきり日本。ロシア人は立ち入り禁止なのだとか。
ユリアちゃんとの仲を引き裂かれたのはこういうわけだったのか。


友情の印ならロシア人泊まってもいいんじゃないの?避難所って言っても全然キャパ足らないし。。。


「これがムネオさんよ。彼は島の恩人よ」と管理人。
でも去年はムネオ疑惑のせいで日本から維持費が止まり給料が滞ったのだとか。


ところで色丹島にいるはずの艀(はしけ)友好丸は国後島に停泊してた。これじゃ意味ねーじゃん。


日本の作った発電所。日本からの燃料専用のはずが、今はロシアの燃料しか使ってないのだとか。あらあら。


「ムネオさん、早く元気になって、これからも援助お願いね」

(西牟田 靖)

続く