インフラ海外拠点東ヨーロッパ

タクシー運転手殺害事件

セルビア新聞社の仕事
(撮影/文、ベオグラード在住HOS吉田)


2005年4月、ベオグラード郊外で、タクシー運転手殺害事件が発生。
ある若い男女が強盗を繰り返していた。ある晩、男と強盗をしていた女が
一人でべオグラードの中心街でタクシーを拾う。最初から料金を払うつもりは
なく、郊外まで行った後、料金を払わない事により口論になり、拳銃で運転手を
射殺してしまう。射殺後、運転手の遺体を外に放り出し、自らタクシーを運転し
て逃走。後に証拠隠滅の為、車を燃やして逃走したが、後日男女両方逮捕された。
殺されたタクシー運転手の葬式が行われ、僕はその撮影をやることになった。
葬式は2005年4月26日。
最後のお別れをしているところ。
棺を墓地に運ぶ為に関係者は一列に並びゆっくり歩いていく。
この日は大勢の人が来た。たちまち沢山の花で道は埋もれた。
棺を運んで行く。
ロープを使って棺を下に下ろす。
棺を地下に下ろした後、最後のお別れになる。花を投げ込んだのは
殺された運転手の奥さん。この瞬間が僕を含めてその場にいたカメラマンが
一番辛かった場面。僕の隣では一人のカメラマンが泣いていた。

続く