インフラ海外拠点インドネシア | 南の島

インドネシア・スンバワ紀行 <8>

それぞれの日本人


スンバワ島地図

旅先で日本人に会う。
外見、表情、しぐさ、6秒で第一印象は決まるというが、人種に関係なく
当てはまることだと思う。
自分に合うか合わないか、何かトラブルを及ぼす人かどうか、6秒できまる。

男2人連れの日本人。それも中年の。怪しい、、、
島の港の近くですれちがった時、”台湾か日本か?”と疑問がわいた。
後で宿の人が、今日本人、2人来てるよ というので ”あぁ、さっきの、、”と
ひらめいた。
小さな島なので、ウワサは時速200Km。どこの宿に何人が泊まっているとか
「ここに居ながらにしてわかる」とマサコさんが言ってったっけ。
 と、ある日 私がコテージから道にでていくと、ちょうど日本人・男2人連れと
出くわした。手に持っているマイルド・セブンの側面の注意書きが日本語だから
まちがいない。
思いきって声をかけてみました。

Kさん(60才)と Hさん(40才)
よく仲間同士で旅にでかける間柄らしく、20才の年齢差があるけれど
”お互い違うところがおもしろい。違うからこうしていっしょに旅行できるんや。”
と、言っておられました。

2人が出会ったのは関西の病院で。入院中にお互い意気投合し、それはそれは
お2人とも優等生の入院患者で、毎晩のように外出され、朝帰りの際には
看護婦長さんにおみやげを欠かすことはなかったそうです。^^
退院して「どこか暖かいところで療養でも、、」と、10年ほど前に行った先が
バリ島だったそうです。

男ふたり、クタ・ビーチでエクササイズをするリハビリ旅行。
”ぷぷ〜っ!”悪いとは思いつつも想像するとおかしくて、思わず笑ってしまい
ましたが、2人とも気さくな方で他にもいろんな話しをしてくださいました。
その時以来の旅仲間。なにが幸いしてかわからないですね。

こんなふうに道連れになることもあるもんだ。

Kさんは コテージは別に泊まってる と、少し言い訳っぽく言ってらしたのが
私には少し可笑しかったです。そんなん、わかりますってば。
お2人とも釣りを趣味とする男らしい方たちでした。

もう1人、男1人旅のバック・パッカー。

半年かけてヨーロッパからアジアをまわってる人。二十年もそんな旅のスタイル
を続けているそうです。二十年−−−すごいですねー。
自由にしていられる時間が長いせいか、少し浮世ばなれした感じの方でしたが
かれの言う日本人観も”なるほどね”とうなずけるものはありました。

「日本人は時間をお金で買う」

のんびりローカルの足を使うより、早く便利な移動手段を使うということでしょうが、
悲しいかな、今の日本の社会システムでは一部の人を除いては、長期休暇を
とることは難しく、私自身もそのシステムに間違いなく属してるワケで、、、。
その中で選択することは、それぞれ個々人に係ることなので「お金で時間を買う」
ことは否定も肯定もしない。

私は自分が快適に過せるのが一番だと思っている。見栄をはって旅行会社の
パンフレットどうりに行くことはないし、お金を払えば良い旅ができるとも思ってない
し、旅をしておきる出来事、、というより日々起こる出来事を瞬間、瞬間自分の
エネルギーが流れるように旅していたい。

その快適さ、新しいことを発見する楽しさはずっと追求して生きたいと思っている。

ロンボッのツーリスト・バスでいっしょになった女の子は、ギリ・メノウに2週間いた
というわりに色白で、おまけにスーツ・ケースでやって来ていたけれど、とても
楽しかったらしく、帰国して半月でまたインドネシアに旅たっていきました。
”チケットがとれたので♪”と言って。

こういう元気さが一番なのかなぁ とも思うのでした。


続く