ながく滞在したギリ・アイル。
ギリ3島はどこでも、レストランやカフェが持ちまわりでほとんど毎晩の
ようにパーティが開かれている。
旅行者どうし仲良くなったり、地元の人たちに近代文明社会では
ちょっと想像つかないようなおもしろい話しを聞かせてもらったり、、
文明の差異による驚き、よろこび、その状況に至った心理、行動、
そんな物語がひたひたと私の心を満たしていく。
空は星がいっぱいで、波の音がきこえて、パーティを少し離れると漆黒の
闇−−−。
ジーーーっとうるさいくらいの虫の音....
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私がいつもハンモックで昼ねしていたレストラン(、、というには?)「santay」
意味はのんびり、なごやか。
今夜はここでパーティだという。
ササック・チルドレン・ダンス(ササッ族のダンス)もやるとチラシに書いてある。
私はあんまり気がのらなかったけど、いつもそこでゴロゴロしていたので
当然のように ”7時からだよ” と言われ、3万ルピア(約330円)徴収された。
ビュッフェ・スタイルでテーブルに並べられたマサカン・ロンボッ(ロンボッ料理)。
バナナの葉を辛く煮たもの、テンぺとト−フの煮たもの、焼いた魚にチリ・ソース。
おなじみのミー・ゴレン、アヤム(とり肉)、、、
santayのオーナーの奥さんや嫁さん、女たちが作った家庭料理だった。
7時−−−人が集まってきた。台所の入り口で女たちがソワソワしてテーブル
見つめている。
”おいしかったよ、だいじょうぶ。” と、すでにつまみ食いをしていた私は彼女たち
に言ったけれどソワソワはおさまらない。
20〜30人の旅行者がやってきて、好きづきに料理を食べ始める。ウエイター係
もたいへんだ。
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気が付くと、私の横に子供たちが座っていた。
ササッ・チルドレン・ダンスなんていうから民族衣装でも着るのかとおもったら、
サテンの布地のフリフリのワンピース。
曲も想像してたのとちがって、インドネシアン・ポップス。7,8才のかわいらしい
女の子たちと、3才児のミィミィ。
いたずらッ子のミィミィは 「かわいいワンピースが着られる」 それだけがうれしい
ようで、曲がかかっても躍らない。年長のおねえさんたちに促されるけど、踊らない。
私は自分の予想どうり ミィミィがおどらないので可笑しくなってしまった。
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6月も末になり、ツーリストも増えてきた。
レストラン・santayを手伝うようになったノール。
とてもスタイルのいい女性で私は よくボ〜っと見惚れていた。
20才をすこしでたくらいだろうか、、
”ノールはミィミィのパパと来年結婚するんだよ。”
と、マデが2人をまえにしておしえてくれた。
ノ―ルは少し不安げに、少しうれしそうに私の顔をみる。
”おめでとう!” と私が言うとはにかんだように笑うノ―ル。
ミィミィのあたらしいママかあ〜
あと1、2年もすればいたずらっ子のミィミィも「おねえさん」に
なるんだろうなあ〜。
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