スンバワ島からもどり、
再び、ギリ・アイルにて−−−
ロンボッ島の北西にポッカリうかぶ三つの小さな島。
そのうちの一つがギリ・アイルです。
この島でのほとんどをキラキラ・コテージに宿泊しました。
ロンボッ人のご主人と日本人の奥様が経営しているコテージです。
やはり奥様のセンスが反映されてか、細かいところが日本人には
合う気がしました。
お料理もおいしく、何人かの方と夕飯をごいっしょしました。
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ある日は、リタイアしたドイツ人のダイバーと日本青年とご主人の
TAKAさんとで食後のおしゃべり。
ダイバーの人がいるので、やはり海の話になっていきます。
ドイツ人・ダイバー曰く、
”日本人やインドネシアンは、タコを獲って食べる−考えられない−”
というニュアンスです。
ご主人のTAKAさんが言います。
”私たちは食べる分しか海から頂かないし、タコもタコのままだったら
きっと、自転車にのることもTVをみることもできないでしょう。
私たちの体と共に、いろんな体験ができる。”
身振り、手振りではなしていきます。
−−ドイツ人、一応納得。−−
それから私は一度ギリ・アイルをはなれ、しばらくしてまたキラキラ・
コテージにもどりました。
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今度は奥さんのマサコさんと話しているとき。。。
”そういえば泊まってたドイツ人のダイバー知ってるかなー?”
マサコさんが話しはじめます。(前出のドイツ人です)
”ある日ね、ここにいた地元の男の子たちに何をして暮らしてるのか?
って聞いてたの。みんな、漁してたりするのね。ピストルみたいなので
魚を打って。”
こんな小さな島だから当然のこと。
”それを言うとドイツ人、急におこりだしちゃって「おまえたちが魚を
獲ってサンゴをダメにしてるんじゃないか!」って、、、。”
何年か前まではサンゴ礁に 爆弾をしかけ、大量に魚をとっていたそう
ですが、現在はやっていません。貴重な観光資源ですから。
それでもドイツ人は、何が気に入らないのかおこりっぱなし。
みかねて、ご主人のTAKAさんが淡々と言ったそうです。
”わたしたちインドネシア人は爆弾をつくることなんかできない。
プラスチック・バックだってなかった。
そういうモノを持ちこんだのは、いったいどういう国の人たちですか、、”
タンタン、、、タンタンと、、、。
ドイツ人は聞いていたそうですが。
TAKAさんは温厚な人でとても自分たちの民族に誇りをもっているよう
でした。
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またある日は
数人で話していて、タバコを何本も吸ってしまう日本人旅行者に
”体によくないよ” っとポソッというインドネシア人。
それを言われた日本人は、彼のことをやさしい人だと感じたらしいが、
言った本人からすれば あたりまえのこと。
”だって、誰もが知ってる本当のことじゃないか。” っと。
彼らインドネシア人は、あたりまえのことを あたりまえに言う。
わたしたち多くの日本人がインドネシアを旅していて、こんな
あたりまえのことに妙に感動してしまうのは、あたりまえのことが
ありふれてない日常を送っているからじゃないだろうか?
それでもわたしがギリ・アイルをたつ日にそのインドネシア人が言った
”インドネシアは病気だ”その言葉が気にかかる。
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