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「2500円払って一日講習うければ、すぐ発行してくれるよ〜。」 バリのクタ・ビーチでラリってる○○ちゃんは言う。 カップ・ラーメンを日本から持参し、毎食たべている彼女たちは ビーチで毎日ゴロゴロしてる。 サンバル(トウガラシ・ソース)がたっぷり効いたこっちの料理は 「えぇ、ダメおなか痛くなりそ。」 と、一回も試したことがないらしい。だったら、千葉の海でも神奈川の 海でも良さそうなモンだが、○○ちゃんたちはクタ・ビーチ なのだ。 私は、彼女たちの部屋に無料で一泊だけさせてもらい、 (あれ、これってイケナイこと?)彼女たちの朝食のクーポン券まで もらって、(だって、イラナイってゆうんだもーん) 翌朝、ウブッに向かった。ウブッは伝統芸術の村として、世界中の 旅行者を惹きつけている山あいの村だ。 村と言っても「フォーシーズンズ」など、素敵なリゾートホテルも連立 している。バリのハートがある、旅行者にとっては欠かせない場所だ。 |
私はバイクを一日借りたかった。 私が日本の免許証を見せると、 「−−No〜コレじゃな〜い。国際免許持ってないの?」と、レンタル屋 は渋い顔。 コレじゃあ、ダメ?っという顔をすると、 しゃあない!もってけドロボー的に 「OKだ。何かあったらすぐここにTELしろ。」と、TELNoを書いた紙を 私に手渡し、何度も何度も念をおした。 ....それにしてもアバウトだな.... こわい話だ、今だったら出来ない。何も1人でバイク借りなくても、、、。 でも、ガイドとか、そおゆうモノがわずらわしかった。 ウブッからバトゥール山へ。 タンパクシリンを通って一本道だ。 途中で1リットル瓶に入ったガソリンを給油した。漏斗を使って入れてくれた。 なんだか、基本的でいいな〜。 タンパクシリン(村)でお祭りを少しみて、一気にバトゥール山まで走った。 頂上は、観光客を乗せたバスや、それに群がる物売り、景色をカメラに おさめる人たち。それを見たら 「あ、もういいや。」と、すぐ下りの道を 引きかえした。 村の名前が書いてあるだけの簡単な矢印の看板が立つ山道。 下っていってるから間違いないだろう、少し大きな街に出たら誰かに道を 聞けばいいと、舗装も何もされてない道を走った。 |
私の顔の両脇を風景が流れる。 左側に稲穂の実ったライス・テラス。 右側に木彫りをする村の人たち。ずっとそんな風景がつづいた。 ときどき、川でマンディ(沐浴)する人たちも写った。 「なーんて原始的な暮らしをしているんだろう。」 あぁTVの旅行番組みたいだー、わたしはバイクを走らせながら彼らを見て 思った。 「なんだか見たことない外国人がバイクで通ってるよ。」 なかば驚いた表情で口を半開きにした村の人たちと何人か目が合った。 風が吹き、ヤシの木がゆれ、ライス・テラスがざわめき、雲が流れた。 いまもあの道のあの村は、そのままだろうか。 国際免許−−これは必要だったのだろうか。 あんな山奥の村を走ってみると、国境やパスポートと同じように、あんまり 必要ないものに思えた。 いや、今では常識として必要なことは心得ていますですよ。はい。もちろん! |
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