37分のノーカットシーン。台本のあるフィクション作品だからこそ意味が大きい。
と、ノンフィクションや実録の側にいたカトケンだからこそ感じた。本作品は、まず、
3層構造である。そこに4層目どう感じ取れるかが、観る側のスキルというか。4層目を
感じれたなら5層目も見えてくる。
自分の生き方の中に、30分ノーカットでこんなドダバタに満ちたシーンを創れるだろ
うか。もちろん、台本のあるフィクション作品としてだ。実録では意味が薄い。実録では、
4層目以上が存在しなくなりがちなので意味が薄い。
人生って、とりあえず「こういうふうに生きたい」という台本があって、それに沿って
生きようとした結果どうなるかかな、と。実録は、その結果でしかないのかも。
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