ヒマヒマなんとなく感想文|

及川眠子流作詞術〜ネコの手も貸したい〜

(加藤健二郎 2018.9)


 作詞家になりたいわけでない人にも、かなり具体的に役に立つ本。
それは、売れる作詞の目指すところは、言葉であり、音感でありなど、 原始からの人間がふつうに持っている能力に直接訴える要素だからだ ろうか。そして、著者の及川さんの説明の仕方が、目標設定や準備か ら組み立て結果へ、と明確だから〜これは、その実業で長期間勝ち続 けているしている人でないと説得性を持たせられない。

 ビジネスなど人生で大きな成功をした人の体験談やノウハウは、そ の人ほどの能力を持たない凡人に役に立たないケースが多い。しかし、 及川さんのこの本は、作詞家になるつもりでない人が、幅広く人生に 活かせる要素には満ちている。

 特に「想像を膨らませて書く」の項の「設定の作り方」から「想像 させる創造力」などは、自分の生き方を再設定して新しい局面に向か いたい人なら「なるほど〜」なところ多々。

 あと「面から線へ点へ」の考え方も、逆の「点から線へ面へ」の視 点と比べてみると、たったこれだけのことなのに、発見がある。それ ら発見は、各人が個々に持つ人生や職業や目指すものによってちがう ので、個々が自分にとって役立つものを個々に勝ち取ればいい。

 カトケンがなにをどう勝ち取って今後の武器にしようとしているの かは、軍事機密だよ〜。


続く