ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

名阪国道らしいアンバランス3




◆写真2
 No.6 南在家IC
 名阪国道上り線から、南在家IC、名古屋方向をのぞむ。
 インターチェンジ名は南在家だが、地名案内は中在家になっている。
(2008年10月13日、著者撮影。)
 南在家ICの先は加太トンネルを抜けて、三重県伊賀市に入る。ちなみに、加
太は「かぶと」と読む。トンネル名までは走行中に気にしないとは思うが、念の
ため記しておく。加太トンネルから急勾配を下り、ようやく平坦な土地に達す
る。ここからは市街地が点在し、工業団地やレクリエーション施設なども配備さ
れた交通需要を有する区間になる。

 7番の伊賀(いが)ICは、滋賀県甲賀市方面の連絡に便利である。新名神高
速道路の開通した現在は、名古屋方向からの需要は少なくなったが、三重県伊勢
方面、奈良県南部、大阪南部からの需要が残っている。8番の上柘植(かみつ
げ)ICの方が伊賀ICよりも市街地に近接している。9番の下柘植(しもつ
げ)ICは、伊賀市東部丘陵の住宅地に便利である。10番の御代ICは、「み
だい」と読む。つぎの11番の壬生野ICは、「みぶの」である。ちょっと読み
方が難しくなってきた。

 伊賀ICから壬生野ICまではインターチェンジ間隔が特に短い。実走すると
1分以内に次の出口に到達する。つまり、この区間を通過する数分は、連続して
馴染みのない地名を記した案内板を見ることになるのだ。亀山市西部の久我IC
から南在家ICまでの山岳区間の出入り交通は極めて少ないが、伊賀市東部区間
は少なくない。特に11番の壬生野ICは上下線両方向で出口渋滞を引き起こす
ポイントである。交通情報ラジオでもよく聞くインターチェンジ名である。この
区間では、壬生野(みぶの)を読めるようにしておけばまずは安心だ。

 ところで、山梨県都留市の禾生は「かせい」と読む。先述のように子どものこ
ろ、漢字を覚える前に時刻表で地名を覚えたため、壬生と禾生の区別がつかな
かった。富士急行線の禾生駅が「かせい」と読むことは理解したが、漢字が異な
ることが理解できなかったのだろう。壬生は関西だけでなく、栃木県にもあり、
北関東自動車道のインターチェンジ名にもなっている。難読地名と思っているの
は当方だけかもしれない。

◆写真3
 No.10 御代IC
 名阪国道上り線から、御代IC、名古屋方向をのぞむ。
(2008年10月13日、著者撮影。)

◆写真4
 No.11 壬生野IC
 名阪国道上り線から、壬生野IC、名古屋方向をのぞむ。
(2008年10月13日、著者撮影。)
 12番の伊賀一之宮(いがいちのみや)ICから17番の大内(おおうち)
ICまでは、伊賀上野市街の東部、南部を迂回する環状ルートである。伊賀一之
宮ICは京都府南部を経て、大阪府北東部に至る国道163号の接続インターで
ある。地図だけを見ていると、つぎの13番の中瀬(なかせ)ICに国道163
号が接続しているので、こちらの方が便利に見えるかもしれないが、国道163
号は道なりに走行すると三重県道138号、国道25号を介して、伊賀上野市街
を北側に迂回して伊賀一之宮ICに接続している。中瀬ICは伊賀上野市街への
アクセスには便利だが、さらにその先を目指す場合は伊賀一之宮ICの方が便利
である。

 14番の友生ICは「ともの」と読む。伊賀上野市街に用がなければ利用する
とは思えないが、簡単な漢字でも読み方は難しい。

◆写真5
 No.14 友生IC
 名阪国道上り線から、友生IC、名古屋方向をのぞむ。
(2008年10月13日、著者撮影。)

続く