ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

観光路線高速道路化の条件05



 佐原ICと馬堀海岸ICの間における道路構造は、事前に机上調査済みだが、
実走 して確認してみた。

◆写真3
高架区間の例
横須賀市佐原の佐原本線TBの浦賀IC寄りの区間。
2車線分の高架構造物であることがわかる。
(2009年4月29日、著者撮影。)

◆写真4
トンネル区間の例
横須賀市池田町の池田トンネル。
2車線分のトンネル構造物であることがわかる。
(2009年4月29日、著者撮影。)

◆写真5
切土区間の例
横須賀市浦賀の浦賀IC。
道路面は本線が2車線分だが、側方に余地があることがわかる。また、浦賀IC
分岐 先の高架橋が2車線分で、

さらに出入口のアプローチ長に上下線での差異が見られな い。道路用地中央に
本線を配置しているのだ。
(2009年4月29日、著者撮影。)
 本線は2車線対面通行で、高架橋はそのまま6車線の片側の3車線に移行でき
る構造にはなっていない。トンネルは2車線分の断面しかない。つまり、走行面
から確認できるかたちでの拡幅準備は見当たらない。下部構造においても高架区
間の橋脚の上 部面に拡幅余地は見られない。

◆写真6
下部構造の例
横須賀市浦賀の浦賀IC交差点から、神奈川県道208号浦賀港久里浜線のオー
バー クロス部をのぞむ。
アングルがよくないせいかわかりにくいが、2車線の構造物を支える橋脚である。
(2009年4月29日、著者撮影。)
 つまり、この区間は全線に渡り、2車線分の道路構造物が整備されているの
だ。ただし、道路用地は6車線分を確保しているようだ。環境施設帯(主として
緑地)になっているが、民有地と明らかに隔てた敷地を持っている。用地確保に
は長い時間がかかる。着手から開通までに状況が変わることは珍しくない。これ
までの成長期には、開通時にはすでに需要が多すぎて新たな計画を企てる必要に
迫られることが多かった が、現在は逆のケースが多いようだ。

◆空中写真1
画像中央に斜めに走る空間が横浜横須賀道路用地である。上方を横切るのが国道
16 号で、道路用地との交差部
が馬堀海岸ICになる。4車線の国道16号に比べて、横 浜横須賀道路の用地
が広大で、既存の区割りを無視した強引な確保であることがわかる。しかも、国
道16号との交差点の先は海で、何もないのに大胆なカーブを描いている。この
用地の中心線を海側にまっすぐ伸ばすと、千葉県富津市の東京湾岸道路の線形に
スムースにつながる。もし、東京湾口道路が開通すれば、国道16号との交差点
には巨大な橋台が設置されることになる。管理事務所や、螺旋を描いて橋上から
地表に到達する千葉方面への出入口も設置されるかもしれない。可否はともか
く、可能 な用地は確保しているのだ。
(「Google Earth」から引用。)

続く