山王カーブの拡幅は以前から構想は聞えていたが、その対策方法が気になっ
た。理 想的なかたちの拡幅は、既存の右カーブの左側に車線を追加するかたち
である。右側 に追加すると追加車線の曲率半径が小さくなり危険である。ま
た、橋脚の設置方法に よっては新たに道路用地を確保しなければならない。ぎ
りぎり確保済みの用地に設置 できたとしても沿道の私有地との距離が縮まるた
め環境面において好ましくない。
ところで、左側には容易に車線を追加できるのだろうか。先述のように山王
カーブ は山王JCTの一部で、左側には4号東海線の高架を設置する余地を確
保している。 この余地を車線拡幅に使用すると4号東海線追加時には、さらに
左に1車線分拡幅し なければならない。また、4号東海線分岐、合流部以外の
カーブ区間の左側は公道上 にあたる。
山王通西行き車線、江川線南行き車線である。これらの車線をずらして橋 脚
を追加するのだろうか。江川線南行きは山王通との山王橋交差点の直前にあたる
た め、いびつな車線分離は道路運用を徒にわかりにくくする。できれば避けた
い交通規 制である。既存の橋脚をスチール製にして伸ばすという手や、既存の
橋脚の間に新た にスチール製の逆L字状の橋脚を建てて追加車線を支えるとい
う手もある。
果たして、どのようなかたちで施工されるのだろうか。 |
◆写真ー下3
名古屋高速(R)都心環状線 山王JCT(山王カーブ)
名古屋市中川区山王3
山王橋交差点南西から、名古屋高速都心環状線山王カーブ、東別院R方向をのぞむ。
(2006年7月3日、著者撮影。)
|
◆写真ー下3(近影)
山王カーブ下部
拡幅部分の張り出しを支えるため、山王通の中央分離帯に追加する橋脚が接合する。
(2006年7月13日、著者撮影。)
|
◆写真ー下4
名古屋高速(R)都心環状線 山王JCT(山王カーブ)
名古屋市中川区山王3
山王橋交差点南西から、名古屋高速都心環状線山王カーブ、新州崎JCT方向を
のぞむ。
(2006年7月3日、著者撮影。)
|
◆写真ー下4(近影)
山王カーブ下部
拡幅部分の張り出しを支えるため、江川線の中央分離帯に追加する橋脚が接合する。
(2006年7月13日、著者撮影。)
|