ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

名古屋高速・山王・苦労が見え隠れする魅力3



 山王カーブは都心環状線南西部の直角カーブで、将来は4号東海線との山王
JCT の一部になる。3車線の都心環状線が2車線ずつ都心環状線方面、東海
線方面に分岐 する。東海線が未開通の現在は都心環状線方面の2車線のみの開
通なので、事実上3 車線の本線が2車線に絞られて、しかも100Rの急カー
ブの走行が強いられる。

 道 路構造上、渋滞の原因を含むかたちなのだ。交通量が少なかったころは、
それでも何 とか運用に耐えられたが、やがて平日の朝夕は慢性的に渋滞するよ
うになった。3号 大高線が接続する知多半島道路は中部空港アクセスとして交
通量が増加し、伊勢湾岸 自動車道の全通により東名高速岡崎以東と名古屋都心
を結ぶ高速ルートとしてさらに 交通量が増加してきた。名古屋高速の渋滞は、
首都高速のような停滞ではなく時速3 0キロ程度で流れているが、解消の余地
があれば対策すべきだろう。

◆地図1
名古屋高速(R)都心環状線 山王カーブ位置図。
地上写真撮影位置図。

◆図1
名古屋高速道路の交通流量図。(2003年度)
オリジナルの図面を縮小しているので、交通量の数値は見にくいが、山王カーブ
の交 通量がほかの路線に対してどのくらいなのか比較するために提示した。山
王カーブ は、中央の四角形の環状線の左下角にあたる。交通量は、同じ環状線
の左上角とほぼ 同量で一方向の交通量としては名古屋高速全体における最大値
になっている。具体的 には1日あたり約50000台である。名古屋高速道路
の交通量は1年で6%程度増 加し続けているので、2006年は約60000
台と考えられる。
(第24回名古屋高速公社料金問題調査会、参考資料。2004年7月13日発
行分 から一部引用。)
  

◆写真ー下1
名古屋高速(R)都心環状線 東別院R(入口)
名古屋市中区伊勢山1
山王通西行き車線から東別院入口、山王カーブ方向をのぞむ。
(2006年7月3日、著者撮影。)
  

◆写真ー下2
名古屋高速(R)都心環状線 東別院R(入口)本線合流部
名古屋市中区古渡町
山王通西行き車線から東別院入口車線本線合流部、山王カーブ方向をのぞむ。
(2006年7月3日、著者撮影。)
  
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続く