ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

松原ジャンクションの変遷9



【1989年】
 1989年3月29日、南側に阪和自動車道が接続した。この接続により本線
は4 本すべてが接続したことになる。

 阪和自動車道本線は近畿自動車道に直通する。分岐線は西名阪自動車道、阪神
高速 道路とすべての路線に相互連絡する。これまで西名阪自動車道から見てト
ランペット 型だった線形が、阪和自動車道から見てもトランペット型に見える
ようなかたちにな った。また、一般道路(大阪中央環状線)との出入口はすべ
て撤去された。南方向の 出入口は阪和自動車道を経由して、松原ICを利用す
る。この利用も北方向の近畿自 動車道の長原ICと同様に料金徴収は行われな
い。(◆模式図4を参照。)

◆模式図4
1989年3月29日時点の松原ICの路線模式図。
阪和自動車道が接続して、西名阪自動車道と大阪中央環状線堺方面との出入口
が、阪 和自動車道接続に切り替えられた。これまで通りの大阪中央環状線(一
般道路)への 接続は、阪和自動車道を介して、(阪和道の)松原ICを利用す
ることになった。こ の接続により、松原IC&JCTからインターチェンジの
機能は無くなり、「松原J CT」になった。

 このとき、阪神高速松原線と阪和自動車道を連絡するランプが追加された。こ
れまで のシンプルなトランペット型から、複雑なジャンクションらしい線形に
なってきた。
 松原JCTは、松原IC時代に比べて格段に複雑な線形になってきた。4本の
高速 道路が接続し、近畿自動車道と阪神高速道路のランプ以外のすべての方向
とのランプ が設置された。それでもトランペット型のインターチェンジをベー
スにした改造によ り、立体交差箇所は最大でも2層である。

 すべてのランプが設置されたときにはさすがに2層では構成できないので3層
にな る。供用中のランプには3層構造になることを想定して設置されたものが
ある。阪和 自動車道から阪神高速道路へのランプは左方向への分岐線なので1
層分のせり上がり で済むはずだが、合流する阪神高速道路本線よりも高い位置
までせり上がる。そし て、阪神高速本線へは下り勾配で合流する。将来は、最
頂点に右側から近畿自動車道 からのランプが合流する。このランプは、近畿自
動車道から左に分岐して、一気に3 層目までせり上がり、阪神高速本線をオー
バークロスしてくだんの阪和自動車道から のランプに合流する。

続く