九州自動車道と東九州自動車道(隼人道路)が接続する加治木JCTは、機能
とし てはいよ小松JCTと同様だが、少し複雑になっている。当初は九州自動
車道だけの 加治木ICで、鹿児島県道55号栗野加治木線に接続していた。シ
ングルトランペッ ト型で、県道とは平面交差である。次に隼人道路が開通し、
加治木ICに接続した。 この接続は九州自動車道の加治木IC交差点に直進す
る方向の平面交差である。
九州 自動車道と隼人道路を直通する場合でも加治木IC交差点での信号制御
を経ていた。 加治木IC付近の地形は県道55号が谷地で、隼人道路は坂路を
経て本線に至る。そ して、隼人道路が国分、末吉財部と東九州自動車道に直通
するようになった。さらに 国道10号加治木BP(バイパス)が加治木ICに
接続することになり、加治木IC のジャンクション化に着手した。これまでの
加治木ICは、そのままの線形でジャン クションになったが、一般道路への接
続箇所が隼人道路の方に移転した。高架本線で 県道55号をオーバークロスし
てから変則3枝直結のインターチェンジに至る。
この インターチェンジが新しい加治木ICになり、九州自動車道、隼人道路
の双方の出入 口になる。新しい加治木ICは県道55号と平面交差するが、交
差点を直進すると国 道10号加治木BPで鹿児島市街方面につながる。なお、
加治木ICは加治木BPへ の直進方向は立体化される。実は、加治木ICの接
続方式が変則(加治木IC入口か ら隼人道路へは本線の右側に接続)になって
いるのは、元々、隼人道路は加治木BP と併せて国道10号のバイパスとして
計画されたせいである。一般道路のバイパスの 滑らかな線形に九州自動車道の
ジャンクションが割り込んだかたちになっているの だ。
当初の計画が高規格道路優先に改良された例である。(◆参考地図2を参照。
こ の地図(下図)では、隼人道路と県道55号の交差がアンダークロスのよう
に見える が、実際はオーバークロスである。)
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