ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

あわただしい道路5



 3回目の分流から、わずか8秒後に名古屋高速3号大高線への分流に至る。
(◆写 真5を参照。)
 さらに23秒後に、知多半島道路への分流に至る。(◆写真6を参照。)
 知多半島道路への分流線はすぐに左から愛知県道23号東浦名古屋線が合流
し、し ばらく同じ亘り線を経て、知多半島道路方面と名四国道下り線四日市方
面へと分岐する。

◆写真5
大高R
名四国道(R23)下り線から名古屋高速3号大高線北行きへの分流部をのぞむ。
上空は名古屋高速3号大高線本線。
(2004年10月24日、著者撮影。)

◆写真6
画面右側は、愛知県道23号東浦名古屋線から名四国道(R23)下り線への合
流 部、および、名四国道(R23)下り線から知多半島道路南行きへの分流部
をのぞむ。
画面左側は、名四国道(R23)上り線から愛知県道23号東浦名古屋線への分
流部 をのぞむ。
上空は名古屋高速3号大高線本線。(右側は北行き本線、左側は南行き本線。)
(2003年6月30日、著者撮影。)
 各分流の交通量は、名古屋高速方面(#4)が特に多く、伊勢湾岸道方面(#
1)、知多半島道路方面(#5)、名古屋環状2号線方面(#2)が続く。東浦
名古 屋線方面(#3)は少ない。
 名古屋環状2号線は、2005年秋の時点では西側しか開通していないので交
通量 は多くないが、東側の区間が開通すればかなり多くなるはずである。この
区間は20 02年ころに、2005年に開催される愛知万博特需で何とか開通
させることができ ると予測していた※。その後、道路行政に厳しい時代に突入
し、建設凍結、見直し、 工事再開、日本道路公団民営化決定などにより開通の
見込みは消えた。

 2005年愛 知万博までの着工区間は植田IC、および有松ICと名古屋南
JCTの区間だけだっ た。高針JCTと植田ICの間の暫定開通、有松ICと
名古屋南JCTの間の部分開 通くらいには至るかと思ったが、そんな無理をす
る時代は過ぎ去ったようだ。この区 間は2005年愛知万博が閉会した秋に
なって全面着工になり、開通は2010年に なるようだ。

※東名阪道高針JCTと名古屋南JCTの区間における開通時期
 当サイトの拙文で、2005年までの開通を予見するような表記をしたが、こ
れは 大はずれだった。本件に関して読者からご指摘をいただき、読者の見識の
深さに感心 したことがある。良い意味での緊張感を保つよい機会を得た。とて
も感謝している。

 2010年以降、名古屋環状2号線方面への分流交通が名四国道本線に至る渋
滞が 発生する可能性がある。上空には名古屋南JCT構造物が被っているの
で、直結ラン プを追加することは難しいだろう。地下に設置するには名四国道
の高架から地下に至 るまでのスロープ区間の距離が確保できない。本件に関し
ては、今から準備しておく のではなく、そのときになってから考えればよいと
思う。道路行政は需要があってこ その供給が理想である。需要が多すぎて、供
給が間に合わない状況は、道路にとって みればうれしい悲鳴である。この状況
を打破するのが優れた道路事業になるのである。

◆模式図2
名四国道(R23)下り線の伊勢湾岸自動車道分流部から知多半島道路分流部ま
での 合流模式図。

続く