南側ラウンドアバウトの外回りの出口と、北側の外回 りの入口は外回り本線
の分合流部が連続する。織り込み区間が発生して危険である。 しかし、このあ
たりは外回りの出口を北側ラウンドアバウトの手前からトンネルにし て入口ラ
ンプをアンダークロスするようになっている。トンネルは放射幹線をくぐっ
て、南側ラウンドアバウトの内側で地平に駆け上がる。このトンネルは、外回り
から 放射外向き(デファンス方向)への出口ランプを伴っているように見える
が、これら のランプは北側ラウンドアバウトの手前で分離して、並行する別の
トンネルである。 トンネル内での分岐はしていない。
(線形の説明は◆模式図1を参照するとわかりやすい。)
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◆写真位置図2
ポルト・マイヨ南側ラウンドアバウト、および北側ラウンドアバウトの位置図。
(◆写真6から◆写真12までの撮影位置図。)
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◆写真6
左側のランプは、放射内向きから環状内回りへの入口である。このランプは、こ
の合 流の手前でペアピンカーブを描いて環状(ペリフェリック)本線をオー
バークロスす る。中央はペリフェリック本線の西部区間、ポルト・ド・サン・
クルー方向をのぞ む。本線は8車線だが、外側1車線は出入口の分合流用に仕
切られている。ただし、 この車線は通行禁止ではない。あくまでも分合流車両
が高速で通過する中央6車線に 急激な車線変更で進入、排出しないようにして
いるだけである。ある種の緩衝車線で ある。右側の路上のパイロンで仕切られ
た車線は、放射内向きから外回りへの入口ラ ンプの合流である。
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◆写真7
右側のランプは、環状外回りの出口である。この出口は北側ラウンドアバウトの
手前 で本線から分岐してトンネルに入り、放射幹線をくぐり、はるばる南側ラ
ウンドアバ ウトに達して地平に接続している。堀割の本線は右側が環状外回り
で、合流は放射内 向きからのランプである。このランプも放射幹線のデファン
ス側でトンネルに入り、 大きく右にカーブして、この位置でトンネルを抜けて
本線に合流する。先述の環状外 回りの出口が、この写真の手前でトンネルの上
を通過して立体交差する。
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北側のラウンドアバウトは複雑な制御なので、一方通行の方向を知らないとわ
かり にくい。まず基本的なことだが、右側通行の国のラウンドアバウトは反時
計回り(左 回り)である。日本にもかつてはこのかたちの交差点は多数存在し
ていてロータリー と呼ばれていた。左側通行なのですべて時計回り(右回り)
である。
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