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双葉JCTと長坂JCTの間は中央自動車道との重複区間になる。ところで、 現在 の高速自動車国道には重複区間は存在していない。初のケースになるのだ ろうか。ほ かには中部縦貫自動車道にも重複区間が予定されている。中部縦貫 自動車道は北陸自 動車道と接続する福井北JCTから白鳥JCT、飛騨清見 JCTを経て、長野自動車 道と接続する松本JCTに至る。白鳥JCTと飛騨 清見JCTの間は東海北陸自動車 道と重複になる。 2004年3月現在は、東海北陸自動車道に接続する区間として、 油坂峠か ら白鳥JCTまで、そして飛騨清見JCTから飛騨清見ICまで開通してい る。前者は油坂峠道路と呼ばれていて中部縦貫自動車道という愛称も併記してい るが 浸透していない。また、後者は東海北陸自動車道の飛騨清見JCT以北が 未開通であ るため、飛騨清見JCTは特にジャンクションとしての機能を果た していない。 20 04年度中に飛騨清見ICから高山方面へ(清見東ICまで)延長され る予定であ る。この区間は中部縦貫自動車道そのものなのだが、決して中部を 縦貫していない部 分開通期間にたいそうで抽象的なネーミングは合理的ではな いだろう。 高速道路の愛称は、開通直前に決まる。建設時には体系的にわかりやすい抽象 的な 名称で区別される。九州地方は縦軸が九州縦貫自動車道で横軸が九州横断 自動車道で ある。縦軸は、ほぼ建設時の名称そのままで九州自動車道という愛 称がつけられた。 全区間を直通する需要が少なくないので、特に問題はないだ ろう。しかし、横軸は直 通需要が少ないので、西半分は長崎自動車道、東半分 は大分自動車道と名付けられ た。行き先が明確でわかりやすいネーミングである。 長崎、大分は知名度の高い都市なので、問題はないが、高速道路の開通区間が 増え てくると愛称だけではよくわからない区間も現れてきた。「播磨自動車 道」という愛 称で、ルートがイメージできるだろうか。山陽自動車道の竜野西 ICの西の播磨JC Tから北上して、中国自動車道の山崎JCTに至る短区間 の高速道路である。 200 4年3月現在は、播磨新宮までの12.8キロが開通している。播磨 自動車道は、山 崎JCTから佐用JCTまでの中国自動車道との重複区間を経 て、佐用JCTから北 上して鳥取市に至る高速道路(中国横断自動車道姫路・ 鳥取線)の一部だった。この 高速道路の初の開通区間※として2003年3月 29日にくだんの播磨JCTと播磨 新宮ICの間が開通したとき、中国横断自 動車道ではなく播磨自動車道というネーミ ングになったのである。播磨自動車 道という愛称のまま鳥取まで延長されるとは思え ない。おそらく、佐用JCT 以北は鳥取自動車道になるだろう。つまり、中国横断自 動車道は2分割された のである。 ※ 中国横断自動車道の開通区間 岡山県と鳥取県の県境の志度坂TN前後区間が自動車専用道路として開通してい る。 この区間は、将来、鳥取自動車道に格上げされる予定だが、便宜上この報 告では高速 道路の開通区間には含まない。なお、志度坂TN前後区間は、無料 開放している。 |
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