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中部横断自動車道もそのままの名称では馴染みにくいので、少なくとも尾羽 JCT と双葉JCTの間と、長坂JCTと佐久JCTの間に2分割されて、そ れぞれに適当 なネーミングをすると思っていた。ところが、双葉JCTから白 根ICまでは、その まま中部横断自動車道として開通した。開通当初はそのま まで、時を経てある程度開 通区間が伸びてから愛称をつけるケースもある。い ずれにしても何らかの愛称がつけ られるだろう。長坂JCTと佐久JCTの間 は「八ヶ岳自動車道」のように観光路線 をアピールするようなネーミングにな るのだろうか。 いくつかの候補は思いつく。し かし、尾羽JCTと双葉JCTの間はあまり 据わりの良いネーミングが思いつかな い。「甲府自動車道」では東京と甲府を 連絡するルートのようだし、「身延自動車 道」も身延の知名度がネックにな る。「富士川自動車道」は案外良いかもしれない。 尾羽JCTと吉原JCTの間が開通すれば、この区間の開通区間は2区間にな る。 新たな開通区間も中部横断自動車道と呼ばれるのだろうか。双葉JCT側 の開通区間 とは利用形態が全く異なり、同じ路線とは思えない。やはり、新た な開通区間は清水 連絡路の方がわかりやすい。 尾羽JCTと双葉JCTの間は、吉原JCT以南は「清水連絡路」、以北は 「中部 横断自動車道」ということである。愛称名は何でも良いのかもしれない が、気にな る。利用促進においては、案外重要なことだと思っている。 今回、JH静岡建設局の職員と対面する機会があったので、本件について伺っ たと ころ「特に検討していない」とおっしゃっていた。確かに建設局の業務は 建設そのも のなので開通後にはほかの現場に異動する。開通後の愛称は大した 問題ではないだろ う。 また公人として、不確定の事項について明言するわけにはいかないのだ。この 先 は、くだんの職員の私見だが、「清水に愛着があるので、清水自動車道がい い」らし い。静岡市と清水市の合併で、清水が消えて静岡市になることによく 妥協したものだ と驚いたが、やはり何らかのかたち清水を残したいのだろう。 その気持ちはわかる。 東名高速道路の清水ICは永遠にそのままだと思うが、 静岡東ICというような無味 乾燥な愛称に変更されないよう祈りたい。 最後にこれは当方の脳天気な考えだが、第二東名高速道路が全通したら、東名 高速 道路は無料開放(一般国道の自動車専用道路という扱いに)すれば良いと 思う。吉原 JCT以南の清水連絡路(正確には伊佐布IC以南)も無料にな る。そうなれば、吉 原JCT以北は有料の中部横断自動車道で、以南は伊佐布 IC(東名高速道路方面へ の直通ランプも含む)というかたちになる。直通ラ ンプは清水連絡路という愛称で良 いだろう。正確には高速自動車国道本線では なく一般道路の自動車専用道路への長い 連絡ランプになる。連絡路という名称 に相応しい運用である。 これで、据わりの良いネーミングに落ち着くが、東名高速道路の無料開放はさ すが に難しいだろう。東名高速道路は、国道1号を通過すること比べて、いろ いろな面で はるかに有効なルートであるため有料道路として成立しているの だ。第二東名高速道 路は、東名高速道路に比べて果たして有効だろうか。有効 でなければ、徒に交通集中 を引き起こすため東名高速道路の無料開放は実現す ることができない。第二東名高速 道路は、京浜東北線に対する埼京線という位 置付けではなく、東海道線に対する東海 道新幹線の位置付けで運用されること をのぞむ。少なくとも道路構造は、新幹線の運 用に耐えるものなのだ。 国内初の高速道路として名神高速道路が開通したとき、国産の自動車には時速 10 0キロを持続できる性能はなかった。その後、高速道路というインフラに 合わせるべ く、自動車の走行性能は向上した。それから約40年を経て、名神 高速道路を上回る 高性能のインフラは建設されていない。第二東名高速道路が 自動車の性能を上回るイ ンフラを提供すれば、必ず自動車の性能は追随するは ずである。カーテレマティック スなど、自動車は本来の性能とは異なる方向に 開発の主眼を置いているような気がす る。 第二東名高速道路の整備が、自動車開発を本来の姿に戻す機会になってほし い。 短距離用の見栄えの良い短命な自動車ではなく、国産の長距離用の耐久性 重視の実用 車に乗ってみたい。売れる自動車を販売するのは当然だが、売れる ものが本当に欲し いものではないこともある。高価なものなので妥協している だけかもしれない。少な くとも当方がいい車だなあと思う国産乗用車は、なぜ かタクシー専用に作られた自動 車ばかりである。 |
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