◆拡大図1
JFKとマンハッタンDTを結ぶ高速道路計画線。
CROSS BAY BLVDからATLANTIC STまでの区間。
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エアポートアクセスの計画線は、ニューヨーク市内に残された最長の高速道路計画
線である。現在まで未着手で放置していたのが不思議なルートである。
◆拡大図1 は、JFK国際空港付近である。ブルックリン環状線でもある空港北部を東西に横断
するサザンパークウエイとは別に、その南側に並行する高速道路がある。I78と路
線番号が割り付けてあり、空港ターミナルに直結する南北方向のJFK高速道路から
西進してクロスベイブルバードまで開通している。これが幻のエアポートアクセスの
唯一の開通区間である。
クロスベイブルバードとの交差部からは、マンハッタンまでは断続的に道路用地を
確保している。アトランティック通りとの交差部までのコンディッドブルバードは一
般道路だが、広大な中央分離帯があり緑地帯になっている。ルビイ通りとの交差部に
は高速道路の出入口の用地も確保している。すぐにでも高速道路を建設できる。
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◆拡大図2
JFKとマンハッタンDTを結ぶ高速道路計画線。
ATLANTIC STからBROOKLYN QUEENS EXPWY(I278)までの区間。
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アトランティック通りとの交差部からは明確な道路用地を確保していない。狭いフ
ォースチューブ通りを拡幅してリッジウッド貯水池に向かう。ここではインターボ
ローパークウエイと接続する。この高速道路もエバグリーン共同墓地の南側のペンシ
ルベニアアベニューとの交差部で途切れている。しかし、延長の計画はない。
エアポートアクセスはノルウッドパーク共同墓地を抜けてから、整然とした居住区
の区画において新たに道路用地を確保してクイーンズ区辺縁部を進む。アーウィス共
同墓地の南側を通過して再度ブルックリン区に入る。ここから既存の一般道路グラン
ドアベニューの南側に並行して西進する。I278との接続部から既存のウイリアム
ズバーグ橋を経由してダウンタウン北部でマンハッタンを横断するディレンシー通り
に達する。ディレンシー通りの幅員は広く、ウイリアムズバーグ橋の高架道路をその
まま延長できる。しかし、この構造もサードアベニューとの交差部までで、この先の
ハドソン川左岸のホーランドTNまでは直進する街路はない。
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◆拡大図2
JFKとマンハッタンDTを結ぶ高速道路計画線。
ATLANTIC STからBROOKLYN QUEENS EXPWY(I278)までの区間。
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なお、ホーランドTNはニュージャージー州に渡りニュージャージーターンパイク
と路線名を変えて都市間高速道路に連続している。このルートの路線番号はI78で
ある。◆拡大図1のJFK国際空港付近で短区間の開通区間もI78である。つま
り、JFK国際空港からウイリアムズバーグ橋を経て、ホーランドTNに至る全ルー
トがI78なのである。
先述のようマンハッタンをミッドタウンで横断するルートの両端の開通区間(ク
イーンズミッドタウンTN、リンカーンTN)はI495である。路線番号上は、マ
ンハッタン横断ルートはいずれもニューヨークの高速道路ネットワークの中枢区間と
して定義されているのである。
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