ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

阪神高速森小路線 7



 さて、森小路線は将来どのように活用されるのだろうか。延長されるのだろうか。
 実は、森小路Rの南500メートルの地点を第二京阪自動車道が横切る計画があ 
る。この区間は第二京阪自動車道ではなく阪神高速道路という扱いになると思われる 
が、いずれにしても高速道路がすぐ近くを通過するのである。

 第二京阪自動車道の実現可能性は微妙である。京都側が枚方東まで開通している 
が、大阪まで全通する時期は明確になっていない。中央環状線(近畿自動車道)と接 
続する門真JCTまでは何とか開通させても、そこから大阪市内までの区間はかなり 
無理がある。それでも大阪花博のインパクトで、中央環状線から内環状線までの区間 
の道路用地は確保している。そこから京橋方面へは市街地を大規模な区画整理で切り 
開くことになる。

 しかも接続するのは、開通目処の低い第二環状構想線である。第二京阪自動車道も
少なくとも内環状線よりも都心側は地下構造になると思われるが、建設費が高すぎて
不採算路線は免れないだろう。
 実現性の低い路線だが、なぜか既存の財産である森小路線との接続は計画されてい 
ない。(◆図7)

 すでに道路用地を確保している内環状線から城北運河までは西に400メートル。 
そこから城北運河に沿って森小路Rまでは北に500メートル。城北運河をすでに確 
保されている道路用地と考えれば、わずか400メートルの用地買収で、第二京阪自 
動車道は森小路線を経て阪神高速放射線に直結することになる。それなのに敢えて実 
現性の低い第二環状線への接続を計画している。

◆図8
阪神高速(12)守口線路線図。
赤矢印は出口、青矢印は入口。
便宜上、森小路線を森小路出入口の長いアプローチとして表記している。

◆表2
阪神高速(12)守口線の交通量。
1982年の1日の平均交通量、2002年の1日の平均交通量、および20年間の 
変移を記している。
1982年、2002年ともに各出入口の交通量の本線交通量との比率はほとんど変 
わらない。交通量は、20年でやや減少している。これは東大阪線の開通や、拡幅し 
た名神高速道路へのシフトに起因していると思われる。また、下り線の城北出口、上 
り線の都島入口の交通量が増加しているが、これは菅原城北大橋を経て東淀川方面と 
の連絡が定着してきたことによると考えられる。上り線の南森町入口の増加は京橋の 
再開発に起因しているのだろうか。

続く