東名ルートと中央ルートの接続ジャンクションは案外素っ気無い。はるばる東京か
ら2ルートが350キロを経て接続しても、何のインパクトもなく名神高速道路に誘
われてしまう。高速道路のジャンクションはどれも装飾を施さないシンプルなかたち
ばかりだが、何かランドワークを設置したらどうだろうか。
実は、愛知県内の高速道路は夜間の居眠り運転に起因する事故が多発している。平
坦でゆるいカーブの連続は高速走行には理想的だが、遠距離運転途上には催眠効果が
あるようだ。当方は、この分野には詳しくないが、単に照明灯を設置するだけで効果
があるような気がしている。
東名高速道路から名神高速道路にかけて、豊橋TB(本線料金所(検札のみ))か
ら養老SAまでの全区間に照明灯を施せば良いと思
う。ラ
ンニングコストは少なくないが、1日7億円の料金収入を得ているドル箱路線な
ので、無理のない投資ではないだろうか。それに夜間でも事故が起これば大渋滞を引
き起こす区間なので、渋滞の及ぼす損失を防止できるならば関係各位の合意を得るこ
とも容易である。まずは、照明灯の覚醒効果を証明することから始めなければならな
い。
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◆画像9
中央自動車道上り線、小牧JCT。
(2003年7月12日、著者撮影。)
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小牧ICは東名高速道路と名神高速道路の接続地点である。小牧JCTはあくまで
も東名高速道路と中央自動車道の接続地点で、名神高速道路は6.9キロ西の小牧I
Cが起点になる。実際には、小牧JCTで東名、名神、中央の3ルートが接続してい
ると考えても問題はないと思う。
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◆航空図4
東名高速道路、名神高速道路、小牧IC付近。
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小牧ICは高速本線のみ立体交差のシングルトランペット型だったが、交通量増大
により一般道路(国道41号)の接続も立体化された。さらに名古屋高速道路が直結
し、開通当初の原型はほとんど残っていない。
【料金】
東名ルートの東京起点は東京IC、中央ルートは高井戸ICとして、接続する小牧
JCTから西に最寄りの小牧ICまでの普通車の通行料金は、東名ルートが7500
円、中央ルートが7800円で、中央ルートが300円高い。高速道路の通行料金は
距離に比例するので、4.5キロ長い中央ルートは最大でも100円しか高くならな
いはずである。普通区間の単位料金は1キロあたり24.6円で、4.5キロなので
110円になる。50円単位に丸め込まれるので、4.5キロの通行料金は100円
にしかならない。つまり、2ルートには普通区間ではない区間が含まれているのであ
る。(◆地図2)
(以降は、特に断りのない限りすべて普通車の通行料金を記している。)
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◆地図2
東名ルートと中央ルートの区間種別
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東名ルートの特別区間は、東京ICと厚木ICの間35.0キロの大都市近郊区間
だけである。この区間は1キロあたり29.52円と割高になる。
中央ルートの特別区間は、2区間ある。高井戸ICと八王子ICの間25.8キロ
は均一料金区間である。600円均一で、全区間を通して利用した場合は割安であ
る。次に園原ICと中津川ICの間22.0キロは恵那山特別区間で、1キロあたり
39.36円とかなり割高になる。
中央ルートには割安区間と割高区間が存在するが、割高区間の負担が大きいため、
結局東名ルートよりも割高になってしまう。(◆表3)
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