ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

植田IC 5



【未来(2005年)】

◆画像11
植田IC模型。
植田IC東側からの全景。画面上下方向がR153、左右方向がR302。
(2003年4月7日、植田インターチェンジPR館にて著者撮影。)
 完工すると、R302本線とR153側道が掘割の地表になり、これらを横断する 
歩道橋が近隣居住区の平面の高さになることがわかる。東名阪自動車道本線、および 
植田ICランプには蓋がかけられて表面的にはすっきりした交差点になる。この模型 
ではR302とR153には緩衝施設は見られないが、オーバーヘッド式の大型防音 
壁が設置されるのではないだろうか。R302の高針JCT以北の開通区間には過剰 
とも思えるほどの防音壁が設置されている。

◆画像14
 名古屋市名東区引山4
 名古屋環状2号(R302)、東名阪自動車道、大森IC方向をのぞむ。
 東名阪自動車道は半地下構造で、開口部にはルーバーが施されている。名古屋環状 
2号(R302)は掘割構造で、側壁には大型防音壁が施されている。植田ICから 
約7キロ北側の開通済みの区間である。植田IC付近と似た構造なので、おそらく植 
田ICにも同様の緩衝施設が施されると考えられる。なお、防音壁の外側はそれぞれ 
1車線ずつの地先道路と緑地を含む歩道が設置されている。
(2002年9月3日、著者撮影。)

◆画像12
植田IC模型。
名古屋環状2号(R302)、東名阪自動車道平針方向から植田ICをのぞむ。
東名阪自動車道の天白川オーバークロス部(高架区間)から植田IC以北の半地下構 
造区間への移行区間。
(2003年4月7日、植田インターチェンジPR館にて著者撮影。)
 天白川オーバークロス部以南は、地下鉄鶴舞線の原駅に近いため高層建築の居住区 
になっている。いずれも東名阪自動車道が高架で通過することが確定してから施工さ 
れたものなのでスケジュールを遅延させるきつい反対運動は起こりえない。それでも 
住環境に悪影響のないよう高架上だけでなく地平のR302にもオーバーヘッド式の 
大型防音壁が設置され、高架下には吸音板が施されるはずである。これは、高針JC 
T以北の上社JCTまでの区間と同じ構造である。

◆画像13
植田IC模型。
国道153号(R153)植田一本松方向から植田ICをのぞむ。
植田ICのアンダーパスはR153本線で、東名阪自動車道とは接続しない。東名阪 
自動車道との交差部はアンダークロスになる。
(2003年4月7日、植田インターチェンジPR館にて著者撮影。)
 名古屋高速道路は現在(2003年4月)普通車650円だが、すでに来年度から 
は750円に値上げされることが決定している。ところで、高針JCTから植田IC 
までは本線だけなら1キロ足らずしかない。R153方面と直結する長い出入口ラン 
プ区間を含めても2キロ足らずである。しかし、名古屋高速道路ではなく日本道路公 
団管轄の高速道路なので別料金500円が課金される。本件は、すでに開通済みの高 
針JCT以北における上社JCT経由での東名高速道路の連絡についても問題になっ 
た。東名高速道路名古屋ICと高針JCTは4.1キロである。500円の課金によ 
り名古屋高速から東名高速へは1150円である。来年度からは1250円になる。 
いかにも割高である。
 名古屋高速と東名高速は、これまで上社JCTから北回りに大回りして楠JCT経 
由で連絡していた。このルートも東名阪自動車道と名古屋高速でそれぞれに課金され 
るので1150円である。名古屋高速2号東山線の接続は、短絡ルートでの連絡であ 
り画期的である。ところが、通行料金については何も変わらない。大回りの楠JCT 
経由の方が東名阪自動車道の通行区間が長いので割高感がそがれるくらいである。名 
古屋高速と東名阪自動車道を併せて利用する潜在交通量は極めて多い。現状では料金 
のせいか高針JCTルートの交通量は少ない。したがって、料金所での待ち行列も発 
生していない。道路は利用されて初めて価値があるのだから利用しやすいような配慮 
をしてもらいたい。
 植田ICから名古屋高速への連絡は、東名高速から高針JCT経由での名古屋高速 
への連絡よりも割高に感じるだろう。例えば郊外から都心方向の場合、植田ICで東 
名阪自動車道の料金を支払ってから1分程度で名古屋高速の高針料金所に至ってしま 
う。名古屋高速2号は、先述のように当初は広小路線を東進して東名高速の名古屋I 
Cに直結する予定だった。せっかく高針JCTルートに変更されてR153への利便 
性が高まったのだから是非利用しやすい運用にしてもらいたい。名古屋高速の高針J 
CT手前には一般道路と連絡する高針R(ランプ)がある。このランプを経て、R3 
02経由でR153に至れば東名阪自動車道の料金は不要である。混雑していなけれ 
ばこのルートでも2分程度で通過できる。でも、これではR153豊田方面と連絡す 
る直結ランプを設置する意味がない。何のために複雑な構造のインターチェンジにし 
たのかわからない。
料金所のスペースはすでに施工中で、都心から郊外方向については東名阪自動車道高 
針料金所を運用中である。高針JCTと植田ICとの区間1キロ利用でも料金徴収さ 
れることになりそうだ。名古屋高速2号が高針JCTに接続したとき、双方の高速道 
路をセットにした回数券を発売するようになった。17%程度の割引で合わせて何と 
か1000円を下回ったが、それでも割高である。首都高速は、東名高速から東北自 
動車道まで46.6キロだが700円である。渋滞多発区間を通過するため3時間以 
上滞在できることもある。東名高速から名古屋高速経由で都心までは約15キロで1 
5分程度なのに1150円(回数券では約1000円)である。高速道路での滞在を 
好む利用者は少ないだろう。即時性に高い料金を支払うのである。名古屋の高速道路 
は確かに早いが、本当にこの料金で良いのだろうか。首都高速で日常的に滞在を強い 
られている利用者なら納得できる料金なのだろうか。

続く