◆画像7
名古屋市天白区梅が丘1
名古屋環状2号(R302)植田鴻ノ巣南交差点から、天白高校東方向をのぞむ。
(2002年11月5日、著者撮影。)
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R302の植田IC以北は、高針JCTから上社JCTまでが植田川に沿ったほぼ
フラットな台地になっている。この台地から見れば植田ICは谷地にあたる。R30
2は植田鴻ノ巣南交差点までは将来も現行のままだが、ここから植田ICにかけては
地下1層目にあたる高さまでのスロープが続く。◆画像7で、深い掘割区間に侵入し
ていくことがわかる。R302の左側にある工事用の仮設道路がフラットである。こ
の道路との対比でも勾配のきつさは理解できる。もちろん、完工時には工事用道路が
R302の縦断曲線になり、フラットのまま植田ICに向かうことになる。
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◆画像8
名古屋環状2号(R302)植田鴻ノ巣南交差点から、高針JCT方向をのぞむ。
(2002年11月5日、著者撮影。)
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◆画像9
名古屋環状2号(R302)植田鴻ノ巣南交差点から、天白高校東方向をのぞむ。東
名阪自動車道道路用地。
(2002年11月5日、著者撮影。)
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東名阪自動車道は高針JCTから半地下(地下1層目)区間が続き、そのまま植田
ICを通過する。植田鴻ノ巣南交差点付近も地下1層目を通過する。植田IC方向は
すでに開削済みでR302に暫定利用されているフロア(地表)を地下1層目として
利用する。縦断曲線は、ほぼフラットである。
2003年3月29日に高針JCT以北の区間、および接続する名古屋高速2号東
山線が開通した。これらの区間はすべて高架構造である。東名阪自動車道本線は、高
針JCTの北側で半地下区間へ移行していく。高針JCT交差点ではすでに移行済み
である。名古屋高速2号東山線との接続ランプ(南渡り線)は高架なので、きつい勾
配で半地下区間に移行することになる。植田鴻ノ巣南交差点付近では、東名阪自動車
道の植田IC分流合流端部にあたるので、織り込み(weaving)が発生しないよう十分
手前で名古屋高速の分流合流をしなければならない。
名古屋高速2号東山線は、当初は東名高速道路名古屋ICに直行する計画だったが
紆余曲折を経て、直進方向には何も連絡しない高針JCTに接続することになった。
東名高速道路方面は北渡り線を利用するが、R153方面は南渡り線を利用する。当
初の計画ではR153への接続は不便だったが、高針JCTからはR153の方が便
利なくらいである。したがって、名古屋高速2号東山線から東名阪自動車道を短区間
だけ利用して、R153豊田方面へさらに分流合流する交通が多いと考えられる。こ
れらの交通が東名阪自動車道本線通過利用交通の妨げにならないような構造にしなけ
ればならない。できるならば本線とは別の分流合流レーンを設置した方が良いと思
う。当該区間は半地下構造なので、完工後の改良が難しい。過剰投資になるかもしれ
ないが道路構造に起因する交通渋滞はなるべく避けたい。それにweavingは危険である。
伊勢湾岸自動車道の名古屋南IC、JCTから大府ICにかけての区間には本線3車
線とは別に分流合流用2車線が設置されている。上下10車線の広大の高架橋であ
る。現状は交通量が少ないので過剰投資と批判されそうだが、伊勢湾岸自動車道は第
二東名、第二名神の一部になるので直通すれば大交通量を担うことになる。また、危
険なweavingを回避するため首都高速(K2)三ッ沢線と第三京浜道路が接続する三ッ
沢JCTは再三の改良を施している。最初から考慮しておくべきだったと思う。
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◆図3
植田IC付近の高速道路接続模式図。
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◆画像10
名古屋環状2号(R302)植田鴻ノ巣南交差点から、高針JCT方向をのぞむ。東
名阪自動車道道路用地。
2003年4月7日にも同じ場所で状況を確認したが、まだ着工していなかった。
(2002年11月5日、著者撮影。)
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今回の調査では、工事関係者の忌憚のないお話をうかがうことができた。通常は当
方の児戯のためにプロの方にお時間をとらせてはまずいと考えているので、なるべく
直接接触することは避けている。今回は工事関係者からの声かけによる偶然の賜物で
ある。
高針JCTと植田ICの区間は未発注らしい。すでに道路用地は確保済みだが、確
かにこの区間では何ら工事は実施されていない。名古屋高速2号東山線の南渡り線
は、今年度(2003年度)も進行することは明確だが、東名阪自動車道の工事が進
行しなければ意味がない。植田ICは複雑な構造になるので先行着工し、比較的容易
な高針JCTまでの区間は後回しにする。この程度の理解だったが、2005年3月
までに開通させるというタイムリミットから逆算すると、そろそろ着工しておかない
と間に合わなくなってしまう。対面した工事関係者はあくまでも植田ICの完工だけ
が使命なのだが、高針JCTまでの区間の着工遅延をとても心配しておられた。多数
の人に利用してもらえるものを作ることに誇りを持つ土木技術者の良心を感じた。
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