ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

山手通り&首都高速中央環状線1-3



 ループ構造物を含む再開発エリア全域の用地を確保しているのか不明だが、すべて 
が更地になっているわけではない。更地になっている箇所から順次着工するようだ。 
まずは、ループの南側の住宅棟との一体区間から着手している。池尻大橋駅至近の一 
等地だが、初台再開発のような超高層建築にはならない。目黒川を挟んだ南側の東山 
地内の良好な住環境を確保できるよう12階で抑えている。

◆画像5
 目黒区大橋1
 大橋JCT工事案内掲示板。大橋JCTのダイナミックなループの南側の工事が先 
行することがわかる。このループは住宅棟(A棟)が併設される。
(2003年2月11日、著者撮影)
 ループ構造物、およびB棟用地はほぼ確保したようで、完全な更地にはなっていな 
いが、おおむね既存建築物は撤去されたり、空き家になったりしている。しかし、住 
宅棟の北側(ループの西側)のオフィス棟(B棟)用地は、現状では住宅地がそのま 
まの残されている。オフィス棟は首都高速の開通には間に合わないかもしれない。

◆画像6
 目黒区大橋1
 大橋JCT工事用地。(◆画像5で掲示されていた用地。)ここは東急バス営業所 
だったため広い駐車スペースの舗装が残っている。奥の高架は首都高速(3)渋谷線。
(2003年2月11日、著者撮影)

◆画像7
 目黒区大橋1
 大橋JCT建築案内板。住宅棟(A棟)の建築案内。高さ39.6メートルの12 
階建てであることがわかる。敷地面積に対して床面積が約4倍である。12階建てに 
しては敷地面積が広い。もちろん、これは大橋JCTループを覆う構造物を含むから 
である。なお、この構造物の屋上(ループの上)は広い公開緑地になる。
(2003年2月11日、著者撮影)
 山手通りと玉川通りの交差は複雑な立体交差になっている。玉川通りが山手通りを 
高架で通過して、連絡は3つのランプ区間を経ている。山手通り南行きから玉川通り 
西行きは専用のループランプ、東行きは立体交差手前で右折してランプ(A)を経て 
左折する。山手通り北行きから玉川通り西行きは山手通り支線を経て左折、東行きは 
立体交差をくぐってからAランプを経て左折する。なお山手通り北行き本線は菅刈 
オーバーパスで山手通り支線を立体交差している。

 大橋交差点は、正確には玉川通りと山手通り支線の交差点である。当初の計画で 
は、玉川通りと山手通り、山手通り支線の三角形のエリアは大橋JCTに関わる施設 
は予定していなかった。計画変更により大橋交差点の地下で中央環状新宿線と品川線 
が分岐して、山手通り支線直下を品川線アプローチが通過することになった。このア 
プローチは菅刈オーバーパスの地下で中央環状本線に接続する。中央環状品川線は首 
都高速の次期着工区間の筆頭だが、現在(2003年3月)はまだ何もしていない。

 菅刈オーバーパスは、山手通りと立体交差してから続いて目黒川も越えている。中 
央環状品川線はもちろん地下構造で、大橋JCT分岐を含めてすべてトンネルであ 
る。大橋JCTは立体交差のために2層構造になる。さらに目黒川という地下構造物 
をくぐらなければならないので、地平での工事エリアを設定しないシールドトンネル 
で施工されると考えられる。ただし、立坑は必要になる。この場合でも立坑は、地平 
の山手通りの構造がフラットになる青葉台2地内以南の中央分離帯に設置されると考 
えられる。したがって、菅刈オーバーパス付近の景観(◆画像8)は、品川線の着工 
後も開通後も何ら変わらないだろう。

◆画像8
 目黒区大橋1
 画面右側か中央への高架は、山手通り北行きの菅刈オーバーパスである。正面の高 
架は、1層目が玉川通りの大坂橋、2層目が首都高速渋谷線。大橋JCTの分岐合流 
のため大坂橋上の首都高速は両側に2車線分ずつ拡幅している。
 この付近の山手通りは、中央環状新宿線は達していないので何もしていない。今 
後、南に中央環状品川線として延長されるときは、このオーバーパスの直下で首都高 
速渋谷線と中央環状品川線の分岐合流部が作られる。
(2003年2月11日、著者撮影)

続く