前回では路線バスにこだわって記してきたが、これは一般的なルートであるという
ことが言いたかったのです。名古屋駅だけでなく名駅地区から三重県方面へ向かう場
合は、一般的に若宮交差点でUターンして白川Rから名古屋高速に入る。このルート
をたどる交通量は多い。しかも三重県方面から名駅地区へ向かう車両も同じルートで
若宮交差点でUターンをする。若宮交差点での伏見通南行きの右折車線への負担はさ
らに大きくなる。
伏見通はやや変則の車線制御をしている区間が多いが、基本的には片側5車線(上
下で10車線)である。若宮交差点南行きは、交差点内のみ6車線で、直進3車線、
右折3車線に区分している。Uターン車両の滞留は3車線×60メートル(中央分離
帯の幅)ということになる。元々、伏見通の北方面からこの交差点で右折する車両は
多いが、道路幅の50%を右折に使用しているのは、やはり若宮大通東行きからのU
ターン利用への配慮と考えられる。
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◆画像1
若宮交差点
南西角から伏見通北行き車線をのぞむ。中央の舗装改良工事エリアの向こう側はU
ターン車両が滞留する南行き右折車線。舗装改良後も分離帯は構造物を伴わない構造
になる。北行き車線の右折車両も滞留するため見通しを確保しなければならない。正
面の公園は名古屋都心部では貴重な緑地の白川公園。
(2002年10月5日 著者撮影(以下すべて同条件で撮影))
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◆画像2
白川R
名古屋高速5号万場線下り方面のみに連絡する白川入口。左側は若宮大通西行き車線。
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◆画像3
白川Rと若宮交差点との区間の若宮大通中央分離帯。
ここにUターン専用連絡路を設置するのがのぞましい。高速道路下部は震災対策補
強工事中。なお、橋脚のまわりの青テントはいわゆる路上生活者の住処である。
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◆画像4
名古屋高速5号万場線上り白川出口。
若宮大通東行き合流部中央のゼブラは、若宮交差点で右折、直進、および左折車両
の合流の便宜を図ったもの。左折車両の一旦停車義務はないが、おおむね若宮大通の
流れは早いので停車滞留することが多い。(撮影は土曜の午前6時台なので交通量は
きわめて少ない。)
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白川Rの交通量は、高速5号万場線のみに連絡しているという特殊性から都心環状
線内部の出入口の中では比較的交通量は少ない。ところが、隣接する都心環状線の各
出入口の交通量はとても多い。特に錦橋出口の交通量は多く、出口渋滞の列は本線ま
でつながる。また、名駅入口の交通量も多い。本線合流部が渋滞のネックになる。図
中の赤いラインが渋滞多発区間である。この渋滞は平日朝および夕方には10キロ以
上つながる。白川Rは、5号万場線方面から渋滞の都心環状線への流れを抑制する重
要な出入口である。
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名古屋高速(R)都心環状線関連の交通量
(2002年6月の交通量 単位:台/日)
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