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狙撃兵狩りに、125ミリ戦車砲の直接照準射撃を多用するシリア陸軍。敵と同 等かやや優勢で戦うことを由し、とする武士道精神やスポーツマンシップの日本 人には、なかなか考えにくい運用かもしれないので、その意味を解説しよう。 |
解説してくれるのは、戦後日本軍(自衛隊)が 最大仮想敵国としているソ連の陸戦専門家。 上の写真は、同じ場所ということは、左の壁の落書きてらわかるよね。 シリア軍による攻撃中と制圧後のもの。 |
まず、案内するのは、125ミリ戦車砲弾が叩き込まれた部屋。 そこから見た、T−72戦車のいたであろうところ。 |
狙撃兵の壁穴を示す。 |
大事なことは、狙撃兵は、奥の部屋の壁に穴を開けて、奥の部屋から撃ってきて いるということ。だから、2枚のコンクリート壁を貫通できる125ミリ砲が有 用なのだ。 |
射撃位置を示す位置には薬莢が転がってる。 陸上自衛隊(日本陸軍)だったら、薬莢は全て持ち帰るのでこんな痕跡は残さな い。薬莢の数が足りないと、鬼軍曹に叱られて、また戦場に全員で探しに行かさ れるという凄い軍隊なのだ。 忍者日本軍を見習いなさい!ヌスラ戦線の戦士たち。 |
狙撃兵用の銃眼としては穴が大きすぎるでしょ? ちゃんと理由があります。ソ連ちゃんが説明します。 |
ここは、さらに奥(道路際から3部屋目)の狙撃ポイントだから、 狙撃可能角度を保つために、穴はやや大きめになる。 ドアに合わせて穴も縦長になってるところがイカスでしょ。 |
というわけで、コンクリート壁の2〜3枚を貫通した先で榴弾として爆発する 戦車砲弾が、狙撃兵狩りにも有効なのです。非対称戦争バンザイ。 (このページのシリア戦争画像は、ユーチューブ等からのパクリです) |