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内戦中のニカラグア・サンディニスタ解放戦線軍の砲兵隊コンボイだが、ここに
は、ソ連軍仕込みの戦術が見えているので、解説してゆこう。
これは、北部戦線のクア〜ボカイ街道という樹林帯内の補給幹線(通称サンディ
ニスタ版ホーチミンライン)で、砲兵隊が、側面からの奇襲を受け警戒態勢に就
き、反撃プランを練っているところ。
注意点は、写真の左上と右下に、トラックと兵が分かれて集合していること。
側面攻撃に対しては、車列を分断されないように防御するのが、米国系の西側軍
基本戦術だが、ソ連軍仕込みiには分散型がある。 |
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側面攻撃を受けたコンボイ隊の作戦指揮位置は、地形によって臨機応変に選ばれ
る。、このケースでは、ちょうど、ヘアピンカーブ上の峠に位置していた2台の
トラックの位置を指揮所とし、その位置の最寄りにいた将校がツンドラ(UAZ
−469B)で駆けつける。UAZ−469Bが登ってくるところが見える。 |
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ソ連軍仕込みの砲兵戦術とは、こういうことである。
側面攻撃をしてきた敵を半円状に囲んで撃退できるように、常に地形を見つつ、
車間距離をあけてコンボイ全体を移動させる。ただし、これは、自国内の内戦の
ように、常に車窓風景から周辺地形や道の曲がり方などが全てわかるほど地形を
完全に把握していることと、敵の脅威がゲリラ特殊部隊レベルの少数部隊である
ことが求められる。
その後、ニカラグア軍で公表しているソ連軍指導書を見たところ、この戦術を編
み出したソ連軍中佐は、ソ連軍内の機動演習の中でこの戦術の有効性を実権して
示したようで、殊勲賞のようなものを授与されていた。当時(1988年)の情
勢として、このソ連軍戦術は親米系西側の軍隊にはまだほとんど知られていな
かった。
アフガニスタンに侵攻したソ連軍は、コンボイが側面攻撃受けることが多かった
が、アフガン戦から学んだものなのか、アフガン戦では有効だったのかなどは、
指導書には書かれていなかった。 |
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いいかげんなニカラグア軍にしては、ちゃんと、カーブのところにトラックを止
めていて、車間距離なと゜もキッチリしてるね。ウラル375D(6×6)ト
ラックが牽引しているのは、122ミリ榴弾砲D−30。
小規模ゲリラ戦国の砲兵たちは、大砲を撃つ任務よりも、このようにコンボイ隊
周辺での歩兵戦闘の経験のほうが多い。
車両の位置はかならずしか、2台1組のユニットにして停車できないが、兵士た
ちは、2台に乗っていた分の兵士が各トラック拠点に配置されるよう移動する。
1枚目の写真でも、右下には、2台分の兵士が集合している点が大切。米ソ冷戦
時代の1980年代に、このソ連軍戦術をホンモノの戦場で体験ではきたカトケ
ンは、それはそれは興奮のルツボでございました。
陸上自衛隊の特科(砲兵)部隊には、このような訓練科目は重視されてないそうだ。 |