戦争・軍事 |中南米

敵ヘリコプターを識別せよ




ニカラグア・サンディニスタ解放戦線軍で、指揮官級に配布された、対ヘリコプ
ター戦闘指導書。
ヘリコプターのボディーの長さの見え方から、角度、そして飛行コース、距離な
どを目測する方法が書かれている。しかし、この指導書には、落とし穴があるの
で、カトケンから教えてあげた。

まず、この対応表は、無風時の飛行が前提になっている。横風ベクトルがある場
合、ヘリコプターは、偏流または、ウィングローという飛行姿勢を取るので、こ
の対応表のようにはいかないということを。ウィングローについては難しいが、
偏流については、飛行進行方向ベクトルと、機首の向き、そして風向などの関係
がそれほど読みにくくない。しかも、この3つのベクトルがわかると、風向風力
が推定できるので、対空射撃をする場合の補正にも役立つ。
ソ連軍がスペイン語にして、中南米の共産主義勢力に配布している「対ヘリ戦
闘」指導書である。
通称「こんにちわ、こちらソ連軍だす」という指導書で、アフガン戦争で発見し
た新しい戦術などが書かれていたり、ソ連軍の中で、優秀戦術者として表彰され
た指揮官の体験録などが描かれていた。

続く