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『春の野焼き』 春の演習場整備で、不発弾捜索や草刈りに汗を流しながら山菜を採る陸曹をよ く目にする。 自分で食べる場合もあるが、戦車連隊に居た頃は山菜採りは必修であった。中隊 で洗車機を購入するための資金作りに弾着地等へ行き竹の子などの山菜を採って くるのだ。 もちろん名目は訓練だ。 |
『春の駐屯地』 しかし実際訓練になる、どんな山菜が食べられるのか、どんな所に行けば採れ るのか等サバイバルの訓練になるし、必死になって下を見て藪や草の中から山菜 を捜索しているときまって部隊からはぐれて迷子になる。 迷子になったからと言って騒ぐのは恥ずかしい、ひょっとしたら直ぐ近くに仲間 がいるかも知れないのだから。 冷静沈着に部隊に合流するのも訓練になる、絶対にためになる訓練でもあるのだ。 |
『北海道の春は待ち遠しい』 そして洗車機を購入しないと、戦車を防火用水のバケツに水を入れ、ブラシで せっせっと洗うはめになるのだ。一般の人が戦車に接しても汚れる心配が無いく らいきれいにしているから、想像しにくいだろうが、洗車も大変なのである。 そして自衛官は物品を自分達で調達しないといけないのである、正しくサバイバ ル訓練なのである。 ライバルも居る、演習場に勝手に侵入した民間人も多い、早朝戦車を走らせたり すると、慌てて走り出すおばちゃんが居た。 札幌の演習場では訓練前に空包を射撃する、するとどこに居たのか出てくる出て くる民間人が、バイクに乗った若者、山菜採りの老人、走って逃てく、でもそう しないと戦車に轢かれちゃうから許してね。 |
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