かつて札幌駐屯地の飛び地であった月寒送信所

　戦時中ここに北部軍、次いで第５方面軍の防空指揮所があった。
このコンクリートの建物は、その当時使用されていた。

警営所も営門も廃止されている。


　戦後陸上自衛隊北部方面隊に引き継がれ札幌駐屯地の飛び地として「月寒送信
所」として現役の建物だった。
ちょっと前まではここに自衛隊員が常駐しており、警営隊が営門で出入者の監視
をして守っていた、その警営所も封鎖されていた。

旧軍の防空指揮所


　この土地も建物も民間に払い下げされたらしい、近い将来この施設も取り壊さ
れる日が来るだろう。
アッツ、キスカ、占守島からの最期の無電を傍受した施設でもある。

紅葉が美しい、防弾のための防護壁


　入り口が上空から銃撃されても大丈夫なように防護壁で守られている。普段こ
の施設のある道路は業者やタクシー、一般車輌が路上駐車していて道路は車で埋
まっている。

現在は完全な廃屋のようだ、かつての防空指揮所も６０年以上を経てボロボロ
に崩壊しそうになっている。

扉には頑丈な鍵がかけられている


　かつて自衛隊が使用していた頃、ここの中に病院のカルテ等が保管されたのを
見たことがある。
今は働かない自衛官を閉じ込めているとか…、嘘である。

草が伸び手入れされていない。やはり人が居なくなると手入れもされず草が伸び
放題になってしまう。

赤い落ち葉が血のようだ。
　この歴史的建造物を生かすことは出来ないのだろうか？