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『ヘリから偵察隊のオートバイやレンジャーが降りる』 暴風雨のため第七師団の名物「模擬戦闘訓練展示」も大変だった。 偵察隊のレンジャー隊員とオートバイを載せたヘリも着地して降りた。 レンジャーは例年ならリペリング降下するのに、今回は着地していた。 大きな荷物を背中に背負っていた、例年のレンジャーとちょっと違う。 最近各駐屯地祭では対テロや市街戦を舞台にした演出が流行っているが、さすが 七師団基本は変わらないね! |
『偵察隊の斥候』 オートバイに乗った隊員、今年も水溜まりに伏せている。 オートバイを盾に背中に無線機を背負い小銃を構えている。 今、7偵には同期が一名いる、かつての同僚もいるし親しみのある部隊だ。 7偵には74式戦車も装備され、威力偵察に活躍している。 頑張れ偵察隊!、頼りにしてるぞ! |
『威力偵察で戦車砲を射撃する74式戦車』 90戦車には戦車砲の空砲は無い、74式戦車が模擬戦を盛り上げるのにかかせな い役目だ。 盛大に戦車の空砲を射撃していた、戦車の中で装填手は空砲を装填して射撃す ると閉鎖器の開閉レバーで閉鎖器を開け空砲の薬莢を取り出し次弾を素早く装填 する。 空薬莢が足元に転がったり、弾薬架に入れたり、空砲を取り出したり装填手は けっこう忙しい。 |
『盛んに射撃する戦車』 こんな光景も七師団ではいつまで見れるのだろうか?、第一戦車群や七偵の74式 戦車もいつまで装備されるのか、見るなら今の内だね! |
『90戦車で攻撃』 今年の模擬戦闘訓練展示の担当は北恵庭駐屯地に駐屯する72戦車連隊だ。マー キングが白馬になっている、長らく各中隊バラバラだった、識別帽も連隊で統一 していないし、私が居た頃はマーキングは無かった。 しかし連隊には起動輪と馬のマークはあった、部隊のシンボルマークとして日米 共同訓練の時、戦闘服の肩に縫い付けていたこともあった。 71戦車連隊は鉄牛が有名、73戦車連隊は恵庭岳と戦車のマーキングだ。 73連隊のマーキングや戦車教導隊の流星のマーキングをデザインしたのは自衛隊 で戦史の大家である葛原一佐だ、11戦車大隊の名大隊長だった、自衛隊生徒12期 出身(少年工科学校)で多分現職自衛官で最古参であろう。 |
『第7特科連隊の99式155mm自走榴弾砲の一斉射撃』 特科連隊の99式155mm自走榴弾砲が火を噴く、珍しく一斉射撃の瞬間の撮影に 成功した。数年前から装備され始めた自走砲で、軍事の素人から『戦車』と間違 われる装備だ。しかし説明するのが面倒なので『戦車でいい』と説明を諦めこと も多い。素直な人は理屈無しに『あれは戦車じゃないのか、自走砲と言う大砲 だ』と納得してくれる。 |
『第七施設大隊の92式地雷原処理車がロケットを発射する瞬間』 92式地雷原処理車がロケット弾を発射し、地雷源を爆破する。 雨と風、そして戦車の空砲の煙りで中々地雷処理車の姿が見えなかった。煙りが 晴れた瞬間の一コマだった。 望遠が欲しいと思った瞬間でもあった、ゆっくり狙ってカメラを構えていると雨 粒がレンズに当たるし、74式戦車のようにティッシュでレンズを拭き拭きしなが らの撮影だった。 |
『敵陣地を攻撃する戦車と普通科の戦闘装甲車』 その時だった、74式戦車が先頭になり対戦車ヘリと共同してこちらを向いて突 進して来た、最高のシャッターチャンス、今までこんなシーンは模擬戦では無 かった。 カメラのシャッターを押す、シャッターが落ちない、『何?、こんな時に!なん とかしないと』もう一台のカメラを出す、雨に濡れないようにナップサックに入 れてあった、しかし電源がほったらかしにしていたため切れていた、そうこうし ている内に迫力ある戦車部隊の機動打撃部隊は去って行った、向こうから自走砲 が来る。 |
『90戦車が機動打撃する、唯一撮れた写真、左端の戦車の連装銃から銃火が出て いる』 結局朝早くから暴風雨の中待って一番の場面を撮り逃がした。 目が濡れているのは雨のせいか、それとも涙か、虚しい思いになった。 慣ないカメラはいざと言う時ダメだと痛感した。 |
『最期は恒例の発発(発煙弾発射筒)発射で状況終り』 駐屯地祭も戦車試乗とかあるが、今年は中止だった。 各部隊が出している模擬売店も人がいないので閑散としていた、うどん一杯 100円で投げ売りしていた。 資料館を見学したり、知り合いに会ったりしたが早々に引き上げた。 輸送隊が出してるシャトルバスに乗って千歳駅まで行った。 財布の中まで濡れてお札もびしょ濡れになっていた最低な日曜日である。 (平成18年6月1日) |
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