駐屯地で自衛官にいろいろ質問する場合について注意することがある。装備品
等を展示している所にいる自衛官の場合、装備を出している部隊から出ている場
合が多い。
しかしちゃんと勉強して知識が豊富である場合は少ない、自分の知っている話
なら説明もするが、マニアック的な観点からとか軍事専門誌に書かれている性能
諸元や諸外国ではどう使われているとかについては、個人的にそんな話が好きで
専門誌を読んでいる者がいれば良いが、自衛官はそんな隊員にはとても冷たいの
で、かえってそんな『勉強熱心』な隊員少ない。 だから平気で嘘を言う隊員も
いる、語弊があるので『嘘』じゃなく『知らない』と表現しても良い、本当に知
らないのなら許せるが整備するのが大変だから嘘を言ってマニアを近付けない隊
員も居るのが現実だ。 |
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『自衛隊の某資料館』
面白いのは本気でそう思っている隊員に話を聴いた場合だ。
上級陸曹あたりが資料館の説明をしていたが、とある航空部隊の駐屯する資料館
では『ここに戦時中旧軍の零戦があったんですよ』と堂々と説明していた、資料
館に旧陸軍の戦闘機『隼』の写真や資料ばかりあり海軍航空隊があった事実は書
かれていないので質問したら本当に理解していなかった、悪気は無いので許して
あげて。
自衛官は資料館などの勤務の場合、専門の教育を受けたり個人的に勉強している
人物が勤務に就くことは無い、ここで質問しても決して良い答えや事実を知るの
は期待できないことは知っておいた方が良い、恥かくから…。 |
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『317戦車中隊の74式戦車』
現役の頃今は廃刊になった某戦車専門誌に318戦車中隊のAPCの写真が掲載
され、説明文に『318中隊と言うのは師団直轄部隊だと隊員に説明された』と記
述があり爆笑した。
師団直轄って戦車大隊そのものが直轄部隊だろ?、あれは方面直轄の部隊なの
に…、私自身周りの隊員が『師団直轄』と言っているのを聴いたことがある、つ
まり自分の所属する中隊の役目や所属を理解していない陸曹や陸士が当たり前に
存在していたのだ、師団の戦車大隊に管理され配属されていたのは事実だが一個
中隊や二個中隊だけで訓練や人事などいろんな面を管理するのが無理なので大隊
に配属されたのに知らないとは。
それでも普段の勤務に支障は無いし議論すると多数決のような決め方をするの
で私は指摘しないようにしていた。
事実は多数決では決まらないからね。 |
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『駐屯地資料館に展示する各種砲弾』
駐屯地の資料館には貴重な物が多数展示されている、旧軍の資料から自衛隊の
資料、古い装備や部隊の歴史や昔の機関銃や拳銃、小銃等の小火器、外には戦車
とかの昔の装備が展示していたり、見所も多い。
しかし展示資料の説明とか聴くのは禁物だ、そんな貴重な展示資料について全く
無知だからだ、心ある勤務員もいるが臨時勤務で数か月勤務するだけだから勉強
しても追付かないし、部隊毎の持ち回りだったり比較的楽な勤務で普段は掃除し
ていれば良いだけなので、『やる気のある』上級陸曹より、中隊から出されてい
る上級陸曹が勤務に就く場合が多い気がする、せめて資料館の勤務は民間人の見
学も多いので資料館に展示している資料については最低限勉強している専門の勤
務員を配置して欲しいものだ。 |