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戦車兵神博行の自衛隊チェック31




車体右側にある物

砲塔についているのは「砲塔工具」。閉鎖機の分解結合に使う工具や砲身を手入
れするブラシとか、砲塔に関する工具が収められている。プラスチック製のハン
マーとかいろいろ入っているのだ。

車体に付属している箱のような工具入れには、砲身を手入れする洗かん棒が入っ
ている。長い砲身をウエスやブラシで手入れするのに使う長い棒が3つに分かれ
ていて、結合して1本にして使う。

その下にはバール、これもく使う。むかし酔った先輩が暴れて「バール持って来
いと叫んでいた。凶器、いや武器にもなるのかな?
車体後部

真ん中に予備のオイルがある。10番(オイルの種類)か40番か確認しなかった。

箱みたいな物体は車外電話。普通科とか戦車の外にいる部隊と意思疎通を行う場
合にしようするのだが、訓練で普通科と使ったのは記憶するかぎり1回だけだっ
た。つまりめったに使わない。
車外電話機?

特別に拝見させてもらった、「無い・・・」
そりゃ今は携帯電話もあるし・・・、必要ないか。
戦車の足回り、転輪

円形の物体は、転輪と呼ばれている。タイヤではない。
操縦手は、戦車を降りたら常に足回りの点検をする。手には2ポンドハンマーと
マイナスドライバー、ウエス等を持つ。

2ポンドは履帯のコネクタ(キャタピラを繋ぐ部分、写真では2つの穴のあいて
いる物体)を叩き、その音と感触でコネクタが取れたり取れかかっていないか確
認する。状況中の夜間は音が響くのでウエスをかませて音が響かないように工夫
して叩く。これをやらないと履帯が外れて大変なことになるので絶対にやらなけ
ればならない。

コネクタの下に見える歯みたいな物体はセンターガイド。転輪の間を通り履帯の
中心に位置している。転輪の中心にオイルを確認する点検口がある。この部分も
ドライバーで土を取り確認する。
機動輪

戦車の後部に位置する場所に機動輪がある。部隊によってはこの機動輪をシンボ
ルマークにしているくらい、戦車のシンボル的?なのかもしれない。

機動輪を交換するのはひと苦労だが、その目安になるのが写真の下の部分に小さ
な穴が2つある。これがなくなると要交換。

続く