野外炊飯具1号
「携帯口糧あるならば〜♪」と歩兵の歌にもあるが、旧軍は食料は現地調達(徴
発)していたが、自衛隊は、そんなことはしない・・・と思うが、兵站軽視して
いた日本軍は食料も各自飯盒を炊いていた。現在自衛官も飯盒を装備しているが
もっぱら食器として使う。
私が入隊したころは、飯盒を炊く昔と同じ物だつたが、現在は小さくコンパクト
になっている。
通常の訓練等では、携行食として缶詰(戦闘糧食1型)かパック飯(戦闘糧食2
型)の場合もあるが、基本的には駐屯地からの上げ飯(駐屯地から食事をもって
くる、温食という)である。
しかし、検閲(偉い人に点数つけられる訓練)とか大きな訓練の場合や管理野営
など近くの駐屯地から勤務員を差し出して食料を上げ飯にする場合のほかに段列
で食事を作り前線部隊に配食する。
そのとき後方で食事を作る装備がこの野外炊飯具1号だ。
車に牽引されながらも御飯を炊けるし、味噌汁も作れるし野菜も切れる優れものだ。
なにせ数百人分の食事を作るのだから大変だ。レトルトパックもこれで暖める
し、作業する隊員も近くに小銃を置き鉄帽をかぶり結構大変な作業だ。
食事を作るの作業員も各中隊から集める、つまり食事作り専門の隊員というのは
いない。本部管理中隊の補給小隊も作業には参加するが、やはり人数が足りない
のだ。実戦でも貴重な戦車隊員もこの作業に裂くのだろうか。
ちかみに向かって右側が御飯を炊く、真ん中の円形の物体が野菜とか入れて切
る。左でお湯を沸かしたり味噌汁、レトルトを温める。
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