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戦車兵神博行の自衛隊チェック15



 真駒内駐屯地から公道を通って西岡地区の演習場まで移動する第11戦車大隊
の74式戦車。前方に見える建築物は地下鉄南北線。この高架下を通る。前方に
信号機が見える。砲塔上に掲げているオレンジの旗はウィンカーのように右折す
るときには右へ、左折するときには左へ向ける。もちろん戦車自体にもウィン
カーはついている。

 毎年春先にはこのような光景が見られる。私が子供の頃は戦車も公道を堂々と
走っていた。昔は恵庭から別海まで自走はて移動していたがもう遠い昔の話である。
西岡演習場、履帯交換用の鉄履帯。
公道を走る際には戦車の履帯をゴム履帯にする。アスファルトを傷めないため
だ。しかし、演習場では鉄履帯に交換しなければならない。これだけの履帯を運
ぶのも一苦労だが、本当の苦労はここから始まる。

 ちなみに鉄履帯には各戦車の車番が決まっている。写真の履帯は茶色に錆びて
いるが鉄履帯は走ればキラキラに輝くので、プラモデルを作るときには履帯を茶
色にすると展示用戦車か走っていない戦車になるので要注意。
鉄履帯を転輪に乗せ交換しているところ。
いくら機甲部隊でも人力でしなければならない作業が多い。柔な身体と体力では
とても勤まらない。コネクターにバールを突っ込み転輪に乗せる。写真に写って
いないが車長や作業の長の誘導でドライバーがゆっくりと戦車を前進させる。息
が合わないと危ない作業だ。戦車の移動には自走する場合と民間や自衛隊のト
レーラーに乗せて移動する場合がある。民間のトレーラーに乗せる場合が多い気
がする。

続く