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戦車兵神博行の自衛隊チェック9



雪祭り会場と道路を隔てたところでは、平日、第18普通科連隊の隊員が冬季戦
技訓練(走るスキー)をしていた。このグランドには去年まで第3教育連隊があ
り、新隊員が訓練していた。去年、3教連も解組された。私も1月に入隊したの
で、雪祭りを眺めながら新隊員の訓練をした。世界中から人が集まるイベント会
場で普段の自衛隊の訓練も見れた珍しいイベント会場でした。
駐屯地資料館には、旧軍や屯田兵、札幌オリンピック雪祭りの資料が展示してあ
る。今年は、去年第2次イラク復興支援群として派遣された記念品も展示されて
いた。雪祭り会場でも、いたるところでイラク派遣の広報ビデオが流れていた。

通常の自衛官には支給されていない半長靴や帽子、防塵マスクが珍しい。
雪祭り資料では、雪像制作前に作る模型を多数保存展示している。このディズニー
のは私が現役の時、大通り公園で制作に参加した雪像。ディズニーの大雪像は
このとき初めて制作され、ディズニーから職員が来ていて「イメージと違う」と
クレームをつけられ大変な思いをした雪像。
「やり直しと言ったって」どうやってやり直しをするんですか?

隊員は早起きして会場へ行き、休憩も狭い詰め所に押し込められ、食事も冷えた
バッ缶の上げ飯を食べ、駐屯地に戻る午後7時頃には、寒い中スキー訓練を実施
したあとにやっと休めて、気がつくと雪像制作に出発する毎日。

土日休みも無く、雪祭りが始まると、雪が降れば雪像の除雪、雪像が溶ければ修
理、雪祭りが終われば冬季の訓練が始まり、春まで休めない地獄の雪祭りでした。

続く