|
冬景色こそ、バグパイプが似合う。
上の写真は、2011年1月22日、宮城県気仙沼。 |
|
冬を前にして、バグパイプのチャンターリードを新調しないと。
気温10℃以下の野外演奏が続く冬季。
使い込んで弱りかけていたチャンターリードが
不協和音(裏返り音)を発しやすくなる。
で、写真の21番、22番を新調した。
退役したのが、右端の16番。
20番は仕様可能なのだが、冬の長時間野外演奏では、
予備リードに交換が必要になるので、21番、22番を。
18番は、調整基準用の堅いリード。
2012年11月27日。
バグパイプの楽器内部は、人間の息の温度に近い暖かさなので、外気が低温にな
る冬は、楽器内外の温度差が夏より大きくなり、結露によるリードびしょ濡れ化
がすぐに起こる。そのため、リードが湿りすぎて老朽リードや初心者リードのよ
うな音になるのだ。
だからといって堅いリードを使用すると、寒冷下ではリードはさらに固くなって
いるので運指の指に力が入りすぎて速い演奏をスムーズにできなくなる。それは
運指スキルでクリアできるとしても、ドローン(低温)リードとのパランスが崩 れ、
音詰まり現象を起こしやすくなる。
この微妙な環境バランスの上で、高音域の狂いを最小限にすることなど、
寒冷下の長時間演奏は、スキルアップを狙うパイパーが挑みたくなる領域だ。
気温4℃以下になると、指が乾燥かじかみするので、穴をキッチリ塞ぐ運指にさ
らに要注意となる。特に高音から低音域に一気に落ちるときに慎重な運指を。
さあ、これから、冬だ冬だ。 |
|
14番、12番、11番は、現役使用中、静かな室内用。
大きくない部屋での結婚式入場や葬式のときなど。
音量は屋外用より小さめに設定。 |
|
大音量仕様のカトケンリードは、音量の低下とともに退役させられていくので、
このように、退役部隊がたくさんいる。使えないわけではないのだが、
連続演奏になると、高音域のチューニングが狂いがち。 |
|
1〜2年目に、カトケンが使い潰した退役リード。
9年間弱のバグパイプ歴で、22個のリードとは、
カトケン軍では、リード兵力の損耗が激しすぎるか。
しかし、これらの退役リードも、カトケンがパワーダウンしそうな80才以上の
ころに復活させられる可能性がある。ということで温存されている。
カトケンがまだパワー不足パイパーだったころの
チャンターリード解説 |