チャンターリードは、木製の2枚リードが一般的。
リードに書かれた番号かるわかるように、パワーパイパーカトケンは、3年半で
すでにリード10個以上を使い古している。
堅めのリードを購入すると、リード基部のコーナーから薄く削らなければならな
い。腕力と体力には自信あるぜというパワーパイパーも、堅めリードを削らずに
使うと、その堅いリードを鳴らすために高い空気圧で吹き込むことになるため、
ドローンリードの音が止まってしまう。
リードの木製部分の先端のほうは、いじらないほうがいい。
削るなら、基部のほうである。しかもコーナー部分4箇所を均等に。
平面部分を削ると、簡単に柔らかめリードとなって、音を出しやすいのだが、
リードの寿命が極端に短くなる。
リードの寿命の目安は、高い音から一気に低い音に移るときに、音の変化のレス
ポンスが悪く、高めの異音が混じってしまうようになったとき。
これは、「リードの裏返り」といって、2枚のリード板が接触してしまうと出る
異音だ。リードが使い古されて柔らかすぎる状態になっていると起こる。
演奏本番前でそうなった場合、リードを左右から指で押して、先端の開口部分が
膨らむように広がるようにしてやると、とりあえず、その日の演奏くらいはどう
にかなるが、こうなったら、もうリード新調時期だね。
繊細さで勝負するバグパイパーは堅いリードにこだわらないが、パワー系のカト
ケンは、堅さにこだわる。堅いリードのメリットは、まず音量が大きいこと。
そして音のキレがいいので、攻撃的な音質になる。この攻撃的な音質を好きか嫌
いかは個人差あるが、今までライブやってきて、一度でも堅いリードの音質を聴
いてくれた人は、柔らかいリードの音を「ものたりない」と言ってくれてる。
演奏場所によっては、大音量出せないところもあるので、そのときには、柔らか
いリード使うこともあり、使い古しリードも保存してある。
堅いリードだと、腕全体が力むため、演奏中の指の動きにミスが出やすい。
しかし、堅いリードの音質音量の魔力を体験してしまうと、柔らかいリード
にはなかなか戻れない。パワーパワーで驀進あるのみ。 |