バグパイプバグパイプ解説 東長崎機関HOME東長崎機関HOME

チャンターリード1



ドローン1
チャンターリードは、木製の2枚リードが一般的。
リードに書かれた番号かるわかるように、パワーパイパーカトケンは、3年半で
すでにリード10個以上を使い古している。

堅めのリードを購入すると、リード基部のコーナーから薄く削らなければならな
い。腕力と体力には自信あるぜというパワーパイパーも、堅めリードを削らずに
使うと、その堅いリードを鳴らすために高い空気圧で吹き込むことになるため、
ドローンリードの音が止まってしまう。

リードの木製部分の先端のほうは、いじらないほうがいい。
削るなら、基部のほうである。しかもコーナー部分4箇所を均等に。
平面部分を削ると、簡単に柔らかめリードとなって、音を出しやすいのだが、
リードの寿命が極端に短くなる。

リードの寿命の目安は、高い音から一気に低い音に移るときに、音の変化のレス
ポンスが悪く、高めの異音が混じってしまうようになったとき。
これは、「リードの裏返り」といって、2枚のリード板が接触してしまうと出る
異音だ。リードが使い古されて柔らかすぎる状態になっていると起こる。

演奏本番前でそうなった場合、リードを左右から指で押して、先端の開口部分が
膨らむように広がるようにしてやると、とりあえず、その日の演奏くらいはどう
にかなるが、こうなったら、もうリード新調時期だね。

繊細さで勝負するバグパイパーは堅いリードにこだわらないが、パワー系のカト
ケンは、堅さにこだわる。堅いリードのメリットは、まず音量が大きいこと。
そして音のキレがいいので、攻撃的な音質になる。この攻撃的な音質を好きか嫌
いかは個人差あるが、今までライブやってきて、一度でも堅いリードの音質を聴
いてくれた人は、柔らかいリードの音を「ものたりない」と言ってくれてる。

演奏場所によっては、大音量出せないところもあるので、そのときには、柔らか
いリード使うこともあり、使い古しリードも保存してある。

堅いリードだと、腕全体が力むため、演奏中の指の動きにミスが出やすい。
しかし、堅いリードの音質音量の魔力を体験してしまうと、柔らかいリード
にはなかなか戻れない。パワーパワーで驀進あるのみ。
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