バグパイプを吹いていると、ドローンリードが止まってドローン音が途絶えしま
うことがある。その構造を図解してみる。
音を出すと空気は、AからBCDとなって、ドローンリードの穴を通ってドローパイ
プへ、そして外気へと抜ける。
ところが、バグパイプのバッグ内空気圧が高くなりすぎると、右隣のドローン図
のように、
ベロが穴を塞いでしまい、空気の流れが止まるのでベロの振動も止まって音が止
まる。
右のバグパイプ全体図で見ると、
息を吹き込む@と、バッグを圧縮する左腕力によってバッグ内空気圧Aが発生する。
そのAが強すぎると、前述のごとくドローンのベロが穴を塞いでしまいドローン
音が止まってしまう。強い場合だけでなく、バッグ内空気圧が変化するとまた、
ドローンリードの止まる原因になる。
バッグ内空気圧Aは、チャンターから出る空気圧と、ドローンから出る空気圧に
分散される。図では、チャンターの空気圧をBと書いてしまったが、
これは、書き間違えなので、Eということに。
チャンターリードが硬いと、当然ながら、空気圧を高くする必要があり、バッグ
内空気圧Aが高くなる。つまり、冒頭の説明と合わせると、ドローンリードの音
が止まりやすくなる。
というわけで、ドローンリードとチャンターリードでは硬さバランスが大切になる。
しかし、腕力と体力に自信のあるカトケンは、微妙な設定よりも、ドローンリー
ドを止まりにくい設定にすることで、山岳地帯など気圧の低いところでの演奏に
も適応させている。止まりにくい設定とは、排出空気量が多い設定なので、心肺
体力に自信のない人にはキツいから、体力で優位でない人は、微妙さを身につけ
てください。そのほうが、繊細なミュージシャンって感じで、ギャルにはモテる
でしょう。
外気の気圧が変わることによって、ドローンリードの調整が変わってくる感じも
わかったであろうか。でも、パワーがガンガンいけるパイパーであれば、そうい
う細かいところは気にしなくていい。カトケンのバグパイプは、標高2978
メートルの山頂でも音は絶好調でしたぜ。 |