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4.恋愛の周辺

[及川眠子] 外人は歳とるの早いね。アジアでも。

[加藤健二郎] 昔の日本人のほうがもっと「おばさん」になるの早かった気がするから、民族の違いだけではないよね。

[眠] 化粧品や整形か。

[健] 整形は韓国でしょう。

[眠] 友人は50くらいでもすごく若々しい。美容にお金使ってるね。

[健] すぐ手を出せる楽しみだからかな。

[眠] でも、淋しい人多いの。

[健] 周りに人がいるのに?

[眠] ハードル高くて、人をハネていくから残らないのよ。

[健] こうじゃなきゃイヤ、というのがあるのかなあ?

[眠] 私なんかハードル高いよ〜。でも、くぐるの。
女はどんなに稼いでいても、男に自分より高いものを求める、SMAPの歌じゃないけど、ナンバー1ゃなくてオンリー1がいい、なんて言いだす。

[健] 昔、クルディスタンに同行した軍事ジャーナリストがギャルと親しくなったとき、最初は戦場へいくこととかで尊敬されてたのに、一緒に住んでみたら、稼ぎのない男は軽蔑されることに。

[眠] 最初は「あなたの夢は私の夢」だけど、それではダメ。私の周囲は、女に経済力がある。そしたら、もともと稼いでいた男が働かなくなったり、まるごと頼ったりするようになってる。もともとはバリバリ仕事してたのに、独立しようとしてうまく行かなくなっても、まあいいかになっちゃう。そんなとき女は「冷蔵庫の中のもの好きなように食べてるけど、誰が入れてるのかわかって欲しいわよね」って。

[健] それは同性でも、一緒に暮らしてなくても、わかってる人はわかる。わからない人とは距離をおかないと。

[眠] モデルで男とシェアしながらやってた人がいたの。女が売れちゃったら、嫉妬心から独り占めしようとして暴力になっていった。

[健] 別れるとき女が金払うケースは実は多い。女は稼いでるプライドをそこで見せる傾向があるから持って行かれてしまう。

[眠] スパーんと切ってしまいたいからね。

[健] ヤクザはそれを見越して、稼いでる女と付き合っては300万とって、を繰り返してた。

[眠] 金額はどう決まるの?

[健] 稼ぎによる。ほんとは払わなくていいらしいけど、プライドで払っちゃうんだよ。

[眠] それ、あるある。金を貰うのはシャクだし。愛だなんて、結局金だ。でも、30年も40年もずーっと仲良くやってられる夫婦ってなんだろう?

[健] ベースが契約だからでしょう。親は見合いだ。

[眠] 見合いは、つきあいはじめてからだんだんプラスになっていくけど、恋愛はマイナスになっていく。

[健] 恋愛は一番最初が最高点であとは減点しかないものね。

[眠] 若くして結婚すると価値観が出来上がってないもの同士だから一緒にやっていける場合があるみたい。
それから、周囲にアピールすることによって自分達を高揚させていくカップルとか。音楽業界は夫婦でホームページやってる人が多いんだけど、公開セックスみたいで見てるほうが恥ずかしい。

[健] 損得考えたときに損だとわかってても、そっちへ行っちゃう力も。

[眠] 損してるようでも取り返してやるって思っちゃうけど。

[健] 損はしなくても、恋愛がなければ行かない方向へ行くことはある。まあ、同業者とはダメだね。同業者でもTVチームの場合はうまく行くみたいだけど。

[眠] 私の場合、恋愛してないときのほうが仕事の内容が濃い。24時間を自分で使えるし。作詞家の相手は会社員はいないね。だいたい、自営業か業界の人。

[健] 自分の世代は、恋愛の中である年代になれば結婚するのが当たり前のようになってたけど、10歳下だともっとマジメに考えてる。だから、自分はダメになるかもしれないけど、そうでないかもって考えちゃう。それは、世代ではなくて時代かもしれないけど。自分が家庭を持つとどう変わるかを考えたりするようになる。

[眠] だんだん用心深くなるし。

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