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恋するアズィーザ/唄うクレオパトラ14




【結末の後に】

あなたにはきっとすべての始まりから
二人の結末は見えていたでしょう
それでも私たちのどちらかが消えるまでは
あなたと一緒にいるんだって誓った
雪の降る静かな森で
灯をかざすあなたと二人
こんな時代に生まれたこと
それぞれの胸にしまった

吐息が白く 胸の鼓動は強く
雪の中の二人は一目を忍んでたたずむ
いつか命の灯が消えるその日まで
私を守り続けると神に誓ったあなた
ひとつだけお願いがあるんだって
温かいその手で私の涙を拭いた
抱きしめて 耳元で囁いた
オネガイダカラナカナイデ
別れるときはいつも あなたとまた会えるって
強く祈りながら 見送られたよね
どこに隠れても どこに逃げても
いつか私たちを迎える最後の瞬間
自分からそのシグナルは送れなかった
それができたらどれほど 楽になれるか
でも私はあなたから離れられる強さもなかった
あなたについていくしかなかった

女の涙で夢を捨てるなんて
男じゃないでしょう
あなたが決めたのなら
私はどんな道でも歩むよ・・・

君はわかってくれるよね
この世には限りがあるって
愛しい君よ 
君を不幸にはしたくないんだ
幸せにならなきゃだめなんだよ
たとえ僕が消えてしまっても
君は新しい幸せを探すんだよ
一人でいちゃだめだよ
アズィーザ・クレオパトラ(AzizA=菊池由希子)のホームページ

続く