インフラ海外拠点イラクメディア関連トピックス

イラク人質事件の内側7




純平くんが、今回の人質事件で失った機材等の総額は、約40万円。
この高級デジタルカメラも失ったのかな。
(2003年4月9日、バグダッド攻防戦を撮影する純平くん)


「人質ではなく客人として迎え入れている」というイラク人武装集団に、
「では、客人の荷物を返してくれ」と言うと
「キミたちを拘束したグループが盗賊だったので、ヤツらが盗んでしまったの
だ。彼らと我々は違いグループなのだ」と。

しかし、その後、彼らは純平くんのメモリーチップをもってきて「この中には何
が写ってる?」と訊いてきたのだ。
「なぜ、盗賊が盗んだはずのメモリーチップをキミたちが持ってるんだ?」と突
っ込むと
「いや、これだけ、我々の手元に残ってたんだ」とのことだった。

イラク人相手に事態をマジメに考える人は、ただ疲れて熱くなってしまうだけな
のさ。不真面目が健康で長生きの秘訣。

てなわけで、純平君は絵を描き始めたよ。
東京新聞には、安田純平くん画家としてデビュー。

続く