インフラ海外拠点イラク軍事・戦争

人間の盾団の裏側4



バグダッド南方戦線、ドーラ南部。
白旗を掲げて米陸軍第3師団に交渉にいく相澤恭行。

米軍は、戦闘地域にイラク人が立ち入ることを禁止していたため、
見えるところに転がってる家族の遺体も収容できない。そこで、
米国の同盟国人である日本人相澤が交渉に行く。

米軍兵士は、「人間の盾」と言うと理解していて、
すぐに「オーケー」
相澤くんも、生まれた初めて死体収容の作業を行った。
「冷たくてゴムみたいなんですよ。臭いも凄くて」

足が取れちゃってる!

内臓が飛び出しちゃってるぅぅぅ。


イラクには、寝食をお世話になってるんだ、汚れる仕事こそ、やらなきゃね。
(以上4点、写真提供、相澤恭行)


相澤くんたち4人が遺体収容を終えて浄水場へ戻ったのが13:00過ぎ。
2人がゲロンパ吐いちゃったらしい。
そのハナシをすると、待機していた第2陣5人は、すぐに飛び出していった。
第1陣がドーラ南方へ行ったので、午後組は、北西、つまり、サダム国際空港方面へ向か
った。すでに、イラク人が白旗掲げてて、交渉できる人の到着を待っていた。
米軍への交渉役は、今村君(京都大学)
走行中の車がやられて、車の周辺に死臭が漂っていた。
腐乱して膨張した死体は、ガードレールと路面の間に挟まってしまってて動かせない。
こりゃ、ギンちゃんの怪力でも引っ張り出せないぞ。ということで諦めた。
第2陣人間の盾団、遺体収容のお役には立てなかった。

近くにいたイラク人に「キミ、ジャケットの裾が血塗れだよ」といわれ、そのまま、近所
のイラク人宅に食事に招待されてしまった。結果的には役に立てずお世話になっちゃう盾
団でした。まあ、相澤くんたちが頑張ったからいいっかぁ。

続く