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バグダッド侵攻の夜空



バグダッド南方ドーラ地区で夜の星空を眺めていると、東から米海兵隊大海兵遠征隊、西
から米陸軍第3師団が侵攻してきた。対空砲火の花火は、満天の夜空にプラネタリウムの
ように広がるのだが、壮絶さでは、やっぱり地上戦の火だ。

バグダッド東部戦線、脅威のMLRS(12連装227ミリロケット弾発射機)による鋼
鉄の雨、火の海。
ロケット弾の連射速度は、毎秒2発くらいで、一斉射撃で5〜10発ほどだった。ロケッ
ト弾の火が放物線の頂点あたりで消えて、それから、2〜6秒後に、その下が火の海にな
る。  2003年4月9日、19:18。バグダッド中心街はすでに制圧されていた
が、東郊外の戦闘はまだ収まっていなかった。


軍事専門書のスペックだけ見てても凄い兵器だが、現実に撃たれる側から見てると、やっ
ぱり凄い。
1発のロケット弾M26の中には子爆弾M77が644個入っていて、これが一斉射撃で
バラ撒かれるのだ。
ドーラ東部は、MLRSの嵐が燃え続ける。2003年4月9日、19:21。
こちらは、ドーラから見て北西方向。対空砲火の光は、2連装対空機関砲ZU−23だろ
う。2003年4月6日、19:46。
これは、ドーラ西地区。やはり、2連装対空機関砲ZU−23だろう。
2003年4月6日、21:15


ユーゴスラビア空爆時に比べると、対空機関砲の弾幕は圧倒的に少ない。

続く