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イラク人間の盾団・創刊号「ヌズハ」




人間の盾団実行委員長として、イラクへ行っていた相澤恭行が、「ヌズハ」という雑
誌を創刊した。
上の写真は、人間の盾としてドーラ浄水場で活動してるところ。

左から2人目は、イラク人質で人気の安田純平。
安田純平は、その後、イラク軍の雇われる料理人となった。

その料理人体験本は、集英社から出てます。

人間の盾団は、その後、いろんな勢力から嫉妬され叩かれ、さらにイラク人質人権へ
と繋がり、ほとんど分散してしまったが、相澤恭行率いるヒースオンが京都へ脱出し
て、「ヌズハ」を発行した。
イラク戦争を、日本人として最も最前線でしっかりと体験できてしまったので、ベテ
ラン戦場カメラマンたちではなく、人間の盾団だった。そのことを時系列とともに克
明に綴って書籍はこれ「イラク戦争最前線」のみ。

他の偉い人たちが書いた本は、人間の盾に対する善悪論、賛否論など感情的なものば
かりでした。

「イラク戦争最前線」(三修社)


この本は、出版元の三修社に嫌われたという珍しい境遇の本である。それは、三修社
の社内方針思想としては、「人間の盾はけしからん国賊」という扱いなのに、この本
では、淡々と事実を並べているだけで、人間の盾に対する批判が書かれていなかった
からである。2003年6月というバグダッド陥落直後に緊急出版された本書の帯タ
イトルにでも「人間の盾・・」という言葉を入れれば、爆発的に売れたであろうこと
は、全社でわかっていたが、「人間の盾は嫌いだから入れない」ことに決定した。で
も、出版中止にしなかったんだから偉いよね。

で、2003年6月〜12月の半年間に、紀伊国屋新宿本店だけで、168冊売れた
というのは、2310円という高額な本としては上々の成績だったにもかかわらず、
三修社は、この本をあまり市場で目立たせないようにしたのだという。しかも会社方
針して三修社から出していると思われたくないので、「アリアドネ企画」という名前
で出している。

当時は、2310円だったけど、今は、アマゾンで中古本が安く買えますよ。
立派なジャーナリストさんの多くが感情的になってしまったイラク戦争本の中で、
淡々としすぎてて、7年以上もたった今としては、なかなか良い資料価値と思うんだ
が・・・。

ってわけで、「ヌズハ」も感情的にならないようにね。


続く