|
アメリカの空爆開始以来、TVニュースでは 「世界最大のイスラム国家・インドネシア、 ジャカルタでは、、、」 と、必ず「世界最大のイスラム国家」と前置きがつけられて ニュースが放送されている。 ジャカルタのデモの映像が流され、”ムスリムとしていつでもジハードに参加する”と インタビュアに答えているインドネシア人を何度となくTVで見た。 勇ましいことこの上ないのだけれど、デモの最中、高揚した空気、もちろんイスラム教徒 は同じイスラムのジハードを当然としているのだろうが、ニュースを見ていて 「コレは、勇敢さを誇示したゲンシ=(見栄)じゃないかな」と私は感じた。 |
インドネシアには日本と同じように、ゲンシ(見栄)というのがある。 (万国共通だとも思うが) いわゆる、「本音」と「たてまえ」の「たてまえ」だ。 例えば、騒音とは無縁の小さな島でも、散歩していると数メートル先から 大音量で、ロックやポップス、TVの音が聞こえてくる。この家は耳の遠い 老人でもいるのか、それともエネルギーの有り余っている若者が 聞きふけっているのか。 これは、「うちには、ステレオがあるよ。TVを持っているよ。」と周りに 誇示しているそうだ。見栄っぱり。 |
インドネシアのイスラムがジハードに参加するのだろうか?? 同じイスラムでも、東南アジアと中東ではかなり違うと思う。 インドネシア人は他の東南アジア諸国同様、とても家族・親族を大切にする。 東南アジア人気質とでもいうのだろうか、相互扶助の精神が彼らの中には しみついている。 その「気のおけない仲」というのが、ときにプライバシーのなさにも繋がるが、 とにかく人同志の境が低い。 何でも自分のことのように分けあたえてくれるし、いつも心がオープン状態の 人が多いと思う。 あの熱帯の気候。作ろうとすれば、年に三毛作もできる稲作。果実だって、 苗を植えればニョキニョキと育ち、放っておいても実をつけてくれる。 そんな気候の中で何百年と、のびやかに暮らしてきた人たちだ。 砂漠の民とは根本的に違うのだ。 インドネシアンが行ったところで戦えるのかも私には疑問だ。 News、−−−あたらしいこと。通常とはちがうこと。 このニュースだけを見て通常のインドネシアのイメージをとりちがえないでほしい。 |
|